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わくわくドキドキ市民活動 (2010年1月)

 北区で活動しているボランティア団体を広くご紹介するページです。NPO法人東京都北区市民活動推進機構(愛称KiVo)の広報部員が、取材しています。

傾聴クラブ こあら

 『傾聴クラブ こあら』は、NPO・ボランティアぷらざが地域での需要に応えて開催した傾聴講座(全6回)の修了生が、「地域で活動してほしい」という講座の趣旨に沿って立ち上げた、北区で初めての「傾聴ボランティア団体」です。

◆「こあら」とは?
  11月5日(木)正午より、スペースゆうの喫茶コーナーで、会長の守本さん、副会長の小田さん、会計の山田さんにお話を伺いました。守本さんと小田さんはお子さん連れで、定例の『勉強会』の前に役員で集まり、「子どもにお昼を食べさせながら、打ち合わせをしています」とのこと。
  傾聴講座は受講申し込みが多かったために再度開催され、2期生の方も数人加わって活動されています。メンバーは50〜60代の方が多いとのことですが、守本さんのように子育て中の方も参加しています。
  団体名の「こあら」のイラストを守本さんが描かれ、会員の方たちは、常に、このイラスト入りの名札を下げています。耳がピンク色のハートの形をしている可愛いイラストは「ボランティア先で会話のきっかけになったりするし、団体の名前を覚えてもらうのに、いいんですよ」と、山田さん。

koara yakuin

◆受講のきっかけ
  そもそも、幼児2人を子育て中の守本さんが受講されたのは、「北区ニュースで講座のことを知ったのですが、社会との接点をもちたかったし、『傾聴』『ボランティア』に興味がありました。保育付きなのも、良かった」からだそうです。山田さんは、「産業カウンセラーの資格を取ったので、それを活かしたかった。地域と関わることがしたくて。」小田さんは、「大学院で異文化コミュニケーションを学んで、傾聴の実践トレーニングがしたかった。ボランティアの経験はあります」など、意欲的です。

◆活動を通して得たもの
  「北区の中でネットワークが広がりました。子どもは皆さんに可愛がってもらって、核家族なので、子どものためにもいいし、先輩の方ばかりなので、同じ地域のいろいろな年代の方と知り合えて、よかった」と、守本さん。山田さんは「ボランティア団体の立ち上げは楽ではなかったけれど、ぷらざで相談したりしていい経験になったし、達成感がありました」、小田さんは「子育てに役立っている。若いママさんに受けてほしい講座です」と仰っていました。

 

◆自分のためにも
  午後1時からは、スペースゆうの多目的室Aにて『勉強会』です。講師は、『傾聴講座』からお願いしている米本さん。20人ほどが車座になって 「(注1)アサーティブネス」の講義を受けます。その後、隣同士の2人1組で順番にフィードバックを行っていきます。話し手は日頃の生活や今日学習したことを話し、聴き手は講師からアドバイスをもらいながら、一周しました。
  「傾聴を学んだことで、兄弟姉妹の話を聴いてあげられる」「認知症の身内の話は同じことの繰り返しだが、聴くのが苦痛ではなくなった」「傾聴をやったことで、自分と対面できる。自分が見えてくる」など、「傾聴」がボランティアに役立つだけでなく、自分のためになっているというお話に学ぶことの意味の深さを感じました。

 この後、休憩をはさんで『定例会』がありました。守本さんの司会で、定期的にボランティアに出向いている老人福祉施設などでの活動や、新たに要請が来ている施設での見学について、何人かの方から報告がありました。また、翌月の各施設でのボランティア参加予定表が回され、各人の都合で参加できる日に名前を記入していきます。

koara kensyu koara benkyokai

◆これから
  18日(水)には、午後2時よりぷらざのサロンコーナーにて、『研修会』が開かれました。出欠はとらず、都合のつくメンバーが集まり、情報の交換を行う場です。定例会の場所の予約について打ち合わせたり、施設での活動について、トラブルや問題点などを具体的に出し合い、皆で共有します。また、「傾聴ボランティアに慣れない時は、聴かないとまずいという意識が強かった。自分の満足のために聴いてはいけないなと気付いた」「カウンセリングやコーチングとは違うから」「傾聴は、親子が一番難しい。どうしても感情が入っちゃって」など、お互いの体験談を話しながら、傾聴についての理解を深めていました。
  また、「やりたいことがいっぱいある。個人宅や病院・施設と需要はあるし」と、先行する荒川区のグループの様子なども紹介しながら、活動できる人を増やすにはどうしたらよいか、率直な意見を出し話し合っていきます。
  「傾聴」を自分自身やご家族との関係に役立てながら、それぞれのペースで地域でのボランティア活動をされている皆さんの様子に、発足間もない会ながら、社会からのニーズの大きさを強く感じました。
(取材: KiVo広報部 我妻澄江)

傾聴クラブ こあら

(1)団体立ち上げの時期・きっかけ
2009年1月から3月にかけてNPO・ボランティアぷらざが主催した「傾聴ボランティア講座」を修了した受講生が集まって、講座の内容を活かして傾聴ボランティア活動を行うために2009年4月に立ち上げました。

(2)活動目的
傾聴を主としたボランティア活動により、地域社会に貢献することを目的としています。

(3)活動状況
月に1回の勉強会ほか、各自の活動を話し合う会などを行いながら、主に北区内の老人福祉施設に傾聴ボランティアとして定期的に訪問しています。

(4)会員数・会員構成
現在会員数は30名で全員が北区在住です。

(5)会の運営
役員は会長・副会長・会計の3名です。
会費は年間1,200円の運営会費と、勉強会に参加する会員は講師料などを実費で負担しています。また、社会福祉協議会の歳末助け合い助成を受けています。

(6)活動を通して得たもの
傾聴の勉強をしながら実践を積むことで、「話を聴く」スキルが身に付いてきました。会員の中からは、活動自体に成果が感じられるだけでなく家族との関係などにおいても役に立っているなどという声が多くあがっています。

(7)近日中の参加可能な活動
現在は同じ講座の修了生だけで構成されており、今後どのように会員を受け入れていくかなどまだ模索中です。見学は常時受け付けていますので、お問い合わせください。

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「こあら」という名前は「ころと、たまを、くにしよう」というフレーズから命名しました。
今後もスキルアップを重ね、傾聴ボランティアとして楽しみながら地域社会に貢献できればと思います。

(9)連絡先
連絡先:会長 守本 kmorimoto@live.jp
みにきたWeb:
http://minikita.kitaku.net/gnkk01/mypage/index.php?gid=G0000131

(注1)アサーティブネス:自分の気持や要求を尊重しながら率直に、誠実に、対等に伝えるコミュニケーションの方法をアサーティブネスと言います。こあらでは言葉と心の一致感のトレーニングをしています。貴方の言葉は心そのものです。ことばって大切ですね。(講師 米本さん)


★北区を中心とした市民活動の情報を提供する『みにきたWeb』(下記HPアドレス)を、皆さんも是非一度、ご覧になってください!
  (HPアドレス:http://minikita.kitaku.net/

 

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