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わくわくドキドキ市民活動 (2010年8月)

 今月は、北区で活躍されている「点訳サークル六星会(福祉センタークラス)」のみなさまに、団体の活動紹介をしていただきます。

点訳サークル六星会(福祉センタークラス)

rokuseikai こんにちは!点訳サークル六星会(福祉センタークラス)です。
 皆さんは点訳をご存じですか?私達が普段読んだり書いたりする文字を墨字(すみじ)と言い、視覚障害者が手で読む文字が点字です。墨字の文を点字に変える事を点訳(てんやく)と言います。同様に音に変える音訳(おんやく)もあります。  
 情報化社会の現在、北区では多くの文書が発行されています。特に地域広報誌は広く区民に読まれており、情報の宝庫です。ところがこれらの印刷物は全くと言っていいほど点訳されていませんでした。誰にも平等に情報をお届けしたいと、広報誌の点訳を始めて15年の歳月が流れています。「私の子育ての時代には情報が何も無くて大変だった。今の若い人は幸せよね。」の声を読者から伺うと、点訳をはじめて良かったと思います。そしてこれからも旬のホットな情報をお届けしたいと思っています。kousei
 点訳活動はこれだけにとどまりません。当事者団体・役所・図書館からの文書点訳依頼。筑波大学附属視覚特別支援学校からのリクエスト本の点訳。そして各自が1冊ずつ担当している本と多岐にわたります。
 点訳は機器の発達によりパソコン入力の時代になりました。会から貸与されるパソコンを使い、自宅で点字入力したものと原文とを照合する読み合わせや、校正が終わったデータを点字プリンターで打ち出し、点字本として完成させることも活動日の大切な作業です。
 私達の活動の拠点、障害者福祉センターボランティア室には点字プリンターが3台、パソコンが3台あり、冷暖房はもちろん防音装置もあり恵まれた環境にあります。ですが、読み合わせの声、点字プリンターが動いている音、さらに、情報交換の声も飛び交いとても賑やtenji printerかです。「活動日は点訳本と向き合い、校正などの問題点を相談しあう静かな場だと思っていました。ところがこの会は階段を上ってくる時点で笑い声が聞えてきて、明るくてうるさいです。」これは新たに入会された方の感想で、プリンターが3台同時に動いている日に初めて参加された方の驚きも納得です。
yomiawase 完成した点訳本は原本共に支援学校に寄贈し、点字データをサピエ図書館にアップします。サピエとは視覚障害者をはじめ、目で本を読むことが困難な方々に点字や音声で情報を提供する総合ネットワークのことです。以前は点訳(ないーぶネット)、音訳(ビブリオネット)と別々になっていたものが一緒になり、日本点字図書館がシステムを管理しています。私達は登録団体として承認されており、すでに200冊を超える図書の着手登録・データアップをしております。 
 次に小学校での出前講座について紹介しましょう。小学校3・4年生の国語の教科書の『もうどう犬の訓練』『手rackと心で読む』の単元で、「いろいろな伝え方を知ろう。身の回りにある点字を探そう!利用者やボランティアに話を聞こう!」の項目があり、私達も視覚障害者と一緒に小学校に伺い、点字学習のお手伝いをさせていただいています。小学生時代に視覚障害者や点字と出会い、『お手伝いする時は、突然手を出されるとビックリするから、何かお手伝いしますか?と声をかけてね』『白杖(はくじょう)は目と同じだから、つかんだりしないで下さい』『点字ブロックの上に自転車を置かないと約束出来る?』などと直接話していただく事により、後に障害者に出会ったときに「どうしよう」と迷わずに気軽に声をかけられるようになります。知る事が理解のいちばんの早道だと思います。また実際に点字で名刺やカードを作り、視覚障害の方に読んでもらえた時の生徒たちは満面の笑みです。これからも楽しい授業となるように、創意工夫を心がけたいと思っています。plaza tushin
 さて、最後に私達の活動のもう一つの柱、視覚障害に係わるボランティア団体との連絡会(合同ボランティア会)の紹介をします。社会が豊かになり地域福祉も向上してきました。それでもまだ、はじめの1歩を踏み出せず閉じこもっていらっしゃる方々に、情報をお届けするにはどうしたらいいのか?
 点訳・音訳・ガイドの各ボランティア団体が情報を共有し、ひとりでも多くの方々にお伝えする目的で合同ボランティア会がスタートしました。毎月第3金曜日に障害者福祉センター2階洋室で13時から開催しています。障害当事者も参加され、皆さんが困っていらっしゃる問題を一緒に解決出来るよう、関係機関に働きかけながら活動しています。参加の連絡は不要、いつでも飛び入り参加大歓迎です。
 他にも上中里つつじ荘のカルテ墨訳、文化センターの子ども広場や北区NPO・ボランティアぷらざフォーラムへの参加、区施設の自販機に点字シールを付ける等々、私達は「点訳ボランティア活動を通して、視覚障害者と共に歩む精神を尊重し、互いの理解を深めると共に、啓発活動並びに他団体との交流を行い、地域ボランティア活動の充実と発展を図る」ことを目的として多岐にわたる活動をしております。
 会員各自の力量に合わせ、出来る範囲での活動になっています。活動に興味をお持ちの方、初めての方も大歓迎。道具等の準備は整っていますのでその場で体験していただくことも可能です。詳しくは HPをごらんくださいませ。
demae kyoshitu★★★kodomotonodeai

点訳サークル六星会(福祉センタークラス)
からのお知らせ

【HP】http://www.kdn.ne.jp/~rokusei/index.html
  ※「点訳サークル六星会」と検索してください。

【活動日&場所】

 ★水曜クラス(毎週水曜日10時〜17時)
 ★土曜クラス(第1・3・5土曜日14時〜16時)
   水曜・土曜クラスともに障害者福祉センター3階
   ボランティア室(北区中十条1-2-18)
 ★エコー広場(第1・3月曜日13時〜15時)
   富士見橋エコー広場館(北区田端5-16-1)
 【会費】年額600円 中途入会は月50円
 【連絡先】メールアドレスrokusei@kdn.ne.jp
 または都甲(とこう)電話3949-4933  

★北区を中心とした市民活動の情報を提供する『みにきたWeb』(下記HPアドレス)を、皆さんも是非一度、ご覧になってください!
(HPアドレス:http://minikita.kitaku.net/


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2010年7月28日更新版

〒114-8503 東京都北区王子1-11-1北とぴあ4階 電話:03-5390-1771 交通案内
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