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現在地:ホーム発行物過去のぷらざ通信2017年2月号>KiVoぴっくあっぷ(2016年2月)

KiVoぴっくあっぷ
  ☆「KiVo(きーぼ)」とは☆
  指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。

今月は、ぷらざが2016年11月〜12月に開催した講座(全3回)の様子をお伝えします。

多文化共生ビギナー講座 〜知っておきたい!異文化のこと〜

 

kapibarakapibara 2016年11月30日から12月15日まで、「多文化共生ビギナー講座 〜知っておきたい!異文化のこと〜」(全3回)を実施しました。
 北区には、外国人や障がいのある方、高齢者、子どもをはじめ、価値観や習慣、言語の違いなど様々な文化的背景を持つ人が暮らしています。外国人を例にとると、外国人人口は北区総人口の約5.7%(2017年1月1日現在)を占めており、出身国も多様です。
 そのような中で、地域で暮らす一人ひとりが、互いの文化の違いを認め合い、対等な立場でともに暮らしていこうとする多文化共生の地域づくりが大切との考えから、多文化共生への第一歩として異文化について学ぶことをテーマとしました。
 講師には、「ひとと文化のここちよい関係」をめざして北区で異文化理解講座などを実施されている団体「異文化交流サロンかぴばら」を迎え、赤ちゃん連れの方からシニア世代まで、立場も年代も異なる様々な方にご参加いただきました。

 

◆異文化とは?

kapibara 第1回と第2回では、身近な暮らしの事柄や学校生活を具体例に挙げながら、異文化について学びました。
 第1回は、「異文化を考える前に、まずは自分のことから」という講師からの投げかけのもと、自分が普段使っている味噌の種類やお雑煮を紹介し合い、文化の違いは外国と日本の間だけにあるのではなく、日本の中にも様々な違いがあるというお話から始まりました。
 印象に残ったこととして参加者から多く寄せられたのは、「両親やきょうだい、友人も異文化」だということ。外国人に限らず、私たちは人それぞれ異なる価値観や習慣があり、自分以外の他者との出会いは異文化だととらえることができます。それゆえ、異文化を持つ人とのコミュニケーションは日常生活の中にある身近なことだというお話もありました。
zukai 第2回は学校生活を題材に異文化を学びました。
学校は集団生活を行うためのルールがあり、国による違いが現れやすいとのこと。例えば、運動会は他の国にはあまりない、日本独特のものです。そういったことを日本とアメリカの学校文化の違いから学んだあと、運動会のお知らせ(学校からのお便り)を外国人の保護者が分かるように書きかえる、というグループ作業を行いました。
 それを通して学んだことは、相手と自分が「当たり前」だと思っていることが、相手にとっての「当たり前」とは限らないと想像することの大切さ、それにより専門知識がなくても異文化コミュニケーションができることなどです。
 また、国だけでなく、年代や地域によっても学校文化が異なるという発見もあり、異文化=外国ではない、ということに改めて気付かされました。

◆やってみよう!異文化コミュニケーション

kapibara 最終回の第3回では、日本から外国に行き生活をされた体験談を講師から聞いたあと、実際に異文化コミュニケーションを体験。北区在住で中国出身の方をゲストにお招きし、日本の暮らしの中で感じていることなどをお話しいただきました。
 ゲストと参加者の方々の会話はとても和やかで笑いも絶えず、皆さん「もっと話したかった」と名残惜しい表情で会場を後にされるほどでした。また、「日本との違いや同じ部分が聞けて面白かった」という感想もあり、さまざまな学びがあったこともうかがえました。

 

 

◆多文化共生に向けて

 自分と違う相手との出会いは、戸惑いを感じることも多々あり、異文化を認め合うことは、口で言うほど簡単なことではないかもしれません。それでも、講座の中でごく自然な形でコミュニケーションをされている様子を目の当たりにし、このような機会が積み重なることで「多文化共生」に近づくことができるのではないかと感じました。
 ご参加、ご協力いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

(北区NPO・ボランティアぷらざ事務局)

☆☆☆ 参加者の方の感想 ☆☆☆

<岡野千代さん>
  参加した理由は他の“国”の文化を聞いてみたい、知りたいというものでしたが、講座を通じて夫や両親も異文化で、自文化とは違う、文化とはたまねぎや氷河の様に見える部分と見えない部分が大きくあって、それが違うから、ミスコミュニケーションが起こるということが分かって、とても面白かったです。
  その理解がある上で他の文化(国内・国外)を知るのは自分の深い部分で成長できた気がします。ありがとうございました!

<長谷川裕子さん>
  災害に見舞われ、避難した先でいじめを受けるような悲しいニュースに接する度に、大人がまず、異文化の他者を受け入れ、理解する努力をする事が大切かと感じ受講しました。外国の方達だけでなく、身近な人々との関わり方でもある事。共通の話題をきっかけに、お互いの考え方や環境の違い、心理状況を認識し、共感するアプローチのノウハウを丁寧にご指導頂きました。この経験を、今後のボランティア活動に活かしていきたいと思います。有難うございました。


「多文化共生ビギナー講座 〜知っておきたい!異文化のこと〜」講座概要

1.異文化ってなぁに?〜くらし編〜
  <11月30日(水)/参加者 12名>

2.異文化ってなぁに?〜学校編〜
  <12月8日(木)/参加者 7名>

3.やってみよう!異文化コミュニケーション
  <12月15日(木)/参加者 7名、外国人ゲスト 2名>

=全回共通=
  時間:午前10時〜11時30分
  場所:北区NPO・ボランティアぷらざ
  講師:異文化交流サロンかぴばら

 

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