わくわくドキドキ市民活動(2005年5月)
北区内で活動しているボランティア団体を広く紹介するページです。「北区市民活動推進機構」の広報委員会が直接、活動の現場に伺って、取材をしてきました。
NPO法人 日本ファーストエイドソサエティー
「あなたは“もしも” の時、何ができますか?」
この記事をお読みの多くの方は救急救命の講習を受けたことがあると思います。しかし、実際にその講習の成果を実践された方はどれだけいるでしょうか?なかには講習で習ったことをもう忘れてしまったという人もいるかもしれません。
特定非営利活動法人日本ファーストエイドソサェティ(略称:JFAS=ジャファスは救急、救護の知識を広め、実践していくことを目的とした団体です。今回はその代表を務める岡野谷 純(おかのやじゅん)さんにお話をうかがってきました。
岡野谷さんがこの活動を始めたきっかけは、自動車レースの審判員の研修で海外の救急救命講座を受け、その内容に感銘を受けたことだと言います。
「その研修のプログラムが良かったんでしょうね。その当時、まだ日本に伝わっていなかった情報もあって、それをいろいろな人に伝えたいと思いました。」
その後、国内で仲間とともに情報を蓄え、ネットワークを広げていったそうです。
「ファーストエイド(first aid)」という言葉は、一般に「応急手当」と訳されますが、JFASでは、いざという時に適切な対応ができるような知識を広めるとともに、事故を予防する方法も広めようとしています。
「どんなに防ごうとしても事故というものは起きてしまいますよね。海でも山でも遊びに行ったらそれなりに事故に遭う可能性が出てきます。事故に遭う可能性が低い所にばかりいるというわけにもいきませんよね。それにどこにいたって絶対に事故が起きないということはない。どこにだって何かしらの危険性があるものです。」
身の回りにある危険性を意識すること、それが出発点だと言います。危険性を感じていれば、事故に対する予防策を講じることもでき、事故が起きたことを想定した対応策も用意できるというわけです。
「もちろん、救命法が必要になるような事態は起きないに越したことはないですよね。でも、そういう事態に遭いたくないから知らなくていいというものでもありません。知っていれば、緊急時に人を助けられるかもしれない、自分だって助かるかもしれないわけですから。」
JFASの講習の中には、救命法などの他人を助けるための方法を教えるものだけでなく、服を着たまま水に落ちた場合に備えた着衣泳の講習のように自分を守る方法を教える講習もあるそうです。
「安心、安全、健康な社会を子ども達に引き継ぐために、大人達は子ども達を守る方法を知らなければいけないし、子ども達に自分を守る方法を教えなければいけないと思います。」
JFASの活動は講習などによる知識の普及に限りません。それらの知識を実践するための場の提供も行っています。例えば、マラソン大会などの救護ボランティアへの参加です。また、医療系学会などの災害医療訓練で負傷者の役をする模擬患者のボランティアも行っています。
岡野谷さんはこうも言います、「とにかく一度教わった救命法はいろいろな機会に使うことを意識しましょうと強く言いたいですね。その時に救命法が必要になるようなことにならなくても、思い出して復習していれば、いざという時に役立ちますから。防災訓練や講習などでおぼえた知識を活かすため、ぜひ実際の現場に出てみてください」・ 近日中に参加・見学が可能な活動
「第5回総会&市民活動フォーラム」
5月29日(日)北とぴあ7階・第2研修室
※どなたでもご入場いただけます。
インターネットラジオPAL-FMで、毎月18日更新の番組「PALpal情報館」を担当。
http://www.netcity.kita.tokyo.jp/palfm/で聞けます。このほか、講習会や救護ボランティア活動を随時開催していますので、事務局までお問い合せください。
・ 連絡先
〒114-0024 東京都北区西ケ原4-33-11 TEL:03(5974)3747 FAX:03(3910)1368
メールアドレス jfaspal@aol.com ホームページ http://jfas.umin.ac.jp/
取材:横田正基(広報委員会)
★上記の取材については、北区市民活動推進機構ホームページ上でもご紹介しています。また、写真を多数使用した壁新聞『ぷらざニュース』を作成し、《北区NPO・ボランティアぷらざ》ロビーにも展示します。どうぞ、ご覧下さい。
団体概要
(1)団体立ち上げの
時期・きっかけ1993年「日本ファーストエイダーズソサェティ」として団体活動を開始。2000年、東京都の認証を受けて特定非営利活動法人日本ファーストエイドソサェティ設立 (2)活動目的 安心、安全、健康な社会を子ども達に引き継いでいくために、大人たちには何ができるかを考え、実践する。 (3)活動状況 全国各地(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)の地区事務所を拠点に、救急、救命、防災に関する講習、講演会を行うほか、各種スポーツ大会、イベントなどの救護ボランティア活動、自動車レースのボランティア審判員、災害医療訓練への模擬患者派遣などの活動を行っている。 (4)会員数・会員構成 正会員120名、団体会員10団体、活動会員約 500人 (5)会の運営
(運営委員会・役員会、会費など)各地区での運営委員会は月1回程度。全国の 理事が集まる理事会は年に2回程度だが、各 理事の連絡は電子メールのメーリングリストや電話などで取られている。会費はそれぞれ 年間で、正会員が4000円、団体会員が8000円、活動会員は無料。 (6)活動を通して
感じること人間の輪。多くの人たちと気持ちのいい仲間 関係が作れたこと。
上記の取材については、北区市民活動推進機構ホームページ上でもご紹介しています。また、写真を多数使用した壁新聞『ぷらざニュース』を作成し、 「北区NPO・ボランティアぷらざ」サロンコーナーに掲示してあります。どうぞ、ご覧下さい。
2005年5月10日更新版
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