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わくわくドキドキ市民活動 (2006年9月)
土曜の午後、サロンコーナーで何かが起きる!?
ぷらざ劇場
月に一度、土曜日の午後は、北区NPO・ボランティアぷらざ(以下「ぷらざ」)のサロンコーナーが劇場になります。テーブルや椅子、衝立、TV機器などを片付けると意外に広いスペースで、ここに椅子を並べて客席にすると、『ぷらざ劇場』ができ上がりです。これは、日頃の活動を発表したい方たちに無料でぷらざサロンコーナーを利用していただき、また、それを機に、多くの方たちにぷらざに来ていただきたいという目的で、KiVo(NPO法人東京都北区市民活動推進機構)のプロジェクトチームが企画・運営しているものです。
7月8日(土)、第7回『ぷらざ劇場』を取材しました。午後2時、客席には30人以上の老若男女が集まっています。来場のきっかけは、「『ぷらざ通信』やポスターを見て」、また、「知人に誘われたから」ということでした。
今日の演目は『和と洋の出会い』と題して、琵琶奏者の川嶋信子さんとコントラバス奏者の河崎純さんです。河崎さんはこれまで企画集団Plan Bとの共演で二度、『ぷらざ劇場』に出演されており、一方、川嶋さんはKiVoの運営委員さんからのご紹介で、今回初めての出演です。偶然ですが、お二人は(共演ではありませんが)同じ舞台に立ったことがあるそうです。今回、河崎さんのオリジナル曲で初共演となりました。客席には、河崎さんをぷらざ劇場に結びつけたPlan Bの加古さんもみえていました。
まずは、川嶋さんの演奏から。『花嫁人形』の弾き語りは、琵琶のもの悲しい響きの効果か、花嫁の悲しさが切々と伝わってきます。次は、『平家物語』から「敦盛」。一の谷の合戦で熊谷次郎直実が平敦盛を討つ場面を語る、お馴染みの名曲です。川嶋さんの解説も功を奏して、場面をリアルに想像することができました。
河崎さんの演奏は、ご自身のオリジナル曲や『三文オペラ』の劇中歌。低音の深い音色が空気を振動させて響いてきます。時に弓を置いて、弦を手で爪弾きながら、ダイナミックなリズムで演奏したりと、緩急の変化のついたプログラムでした。
最後にお二人の共演で、河崎さん作曲による『ものさしのうた』の演奏です。主に川嶋さんの口から発せられる言葉は、内容を伝えるというよりも、イメージを広げるように感じられました。この曲の演奏のために、お二人で練習もされたそうです。
終演後、お二人にお話を伺いました。河崎さんは演奏者として12年のキャリアをお持ちで、即興・編曲もなさいます。舞台の作曲の他、パフォーマーとの共演など、活動は多彩です。「コントラバスは、身体に近い楽器で」「身体に密着して弾く」とおっしゃる大柄な河崎さんご自身がコントラバスの化身のように(?)感じられました。今回は無料での演奏ですが、「ボランティア」にこだわっている訳ではなく、「やりがいを感じられる企画だったので」引き受けられたそうです。
川嶋さんは俳優からの転進で、今回は、「多くの方に琵琶を知っていただくよい機会だと思って」出演されたそうです。「琵琶の古典曲は師匠から教わった通りに演奏するのが基本ですが、私は伝える気持ちを大切にしたいと思っています。」また『ものさしのうた』については、「普段こういう表現は、琵琶ではなかなかないので、とても貴重でした。いろんな声(音)を出すことによって自由になれて、楽しかったです。」とおっしゃっていました。
今後も、月に一度の予定で『ぷらざ劇場』が続いていきます。発表したい方は、一度、ぷらざにご連絡ください。また、観客(聴衆)としてのご来場もお待ちしています。開演中に、時折、エレベーターのドアが開く音やぷらざにかかってくる電話の音が聞こえてきます(笑)が、間近にパフォーマンスを観たり、楽器の演奏を生音で聴くぜいたくを堪能できますョ。しかも、入場無料です!
(取材:KiVo広報部 我妻澄江)
♪♪♪ これまでのぷらざ劇場(内容、来場者数、開催日)♪♪♪
第1回 東京家政大学 箏曲部 山田流による『箏』演奏 30名(2005.12.17)
第2回 企画集団 Plan B による演劇『賢治と触れるボランティア』 40名(2006.1.21)
第3回 NPO法人マイム芸術研究所による『パントマイム』 20名(2006.2.25)
第4回 日本大学芸術学部 落語研究会による『落語』 60名(2006.3.18)
第5回 小中学生のグループ“Fruelingsquartet”による『クラシック演奏』 40名(2006.4.8)
第6回 企画集団 Plan B による
演劇『あらしのよるに』&朗読『百万回生きたねこ』 75名(2006.5.20)
第7回
川嶋信子さんと河崎純さんによる『琵琶とコントラバスのコラボ』 30名(2006.7.8)
※次回、第8回は9月2日、東京マンドリン合奏団(明治大学OB)による演奏です!
上記の取材については、北区市民活動推進機構ホームページ上でもご紹介しています。また、写真を多数使用した壁新聞『ぷらざニュース』を作成し、 「北区NPO・ボランティアぷらざ」サロンコーナーに掲示してあります。どうぞ、ご覧下さい。
2006年9月5日更新版
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