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わくわくドキドキ市民活動 (2008年2月)
北区で活動しているボランティア団体を広くご紹介するページです。NPO法人東京都北区市民活動推進機構(愛称KiVo)の広報部メンバーが、『みにきたWeb(北区市民活動情報サイト)』登録団体を取材しています。
NPO法人勉強レストランそうなんだ!!
2007年12月24日クリスマスイブ、滝野川会館にて開催された、NPO法人 勉強レストランそうなんだ!! のクリスマス発表会の様子を取材させて頂きました。
NPO法人 勉強レストランそうなんだ!!は、知的障害を持つ人々の生涯学習の場、そして地域を中心としたノーマライゼーション(障害のある人も、ない人も共に活動する)を実現する場を提供していこうと活動している団体です。 始まりは、代表理事である福喜多明子さん宅で、2000年に始まった勉強会でした。当時、区立中学校の心身障害児学級(現在の特別支援学級)で教鞭をとられていた福喜多さんは、「知的障害があっても、やれば絶対伸びるはず」そして、「知的障害を持つ人々が生きがいを持って人生を過ごすためには、精神的、経済的自立は不可欠なもの。その自立のための力は、一生涯にわたって学んでいくことが大切」と考え、ご主人と共に、心身障害児学級に在籍する中学生を対象に、様々な学習の機会を作られてきました。 その子供達が成長していく様子を見守る中、さらにこの活動を発展させようと同志を募り、2005年12月にNPO法人(特定非営利活動法人)の認証を受け、勉強レストランそうなんだ!! を発足させられたのです
心地よいクリスマスソングが流れる会場には、60人程の幼児からお年寄りまで様々な年代の方が集まり、いたって和やかな雰囲気の中、準備が進められていました。 オープニングのドレミの歌ゲームが始まると、一気に参加者の顔つきにわくわくムードが溢れ、それに続いて、紙芝居や書道作品、歌、ハンドベルなど、「昨年、頑張ったこと発表タイム」が始まりました。発表を行うのは、勉強レストランそうなんだ!! のプログラムに参加している小学生、中学生、社会人の他、その保護者や活動の支援者の方たちです。 支援者のおひとりである川田紳一氏のミニコンサートや、三村伸子さんのクリスマスパフォーマンスになると、発表タイムでは少し緊張気味であった参加者のみなさんも、一様に笑い、楽しんでいる様子でした。発表タイムが終わると、子供達お待ちかねのおやつタイム。エクレアやお菓子をほおばりながら、昨年1年間の活動報告であるスライドショーやビデオ上映に見入っていました。ビンゴタイムでは、大人も子供も夢中になってビンゴカードとボードの数字を見比べ、プレゼントを選びます。会場のあちこちから、びっくりしたり、がっかりしたりの声があがり、その一喜一憂する様子に笑い声もこぼれます。最後の片付けでは、準備の時以上に、参加者全員が率先して立ち働いている様子が印象的でした。 障害があってもなくても、また年齢や性別に関係なく、共に笑い、共に働き、共に楽しく過ごすこと…そのことがもたらす柔らかな時間が、心の中にポッと灯をともしてくれるようで、気がつくと微笑んでい る・・・そんな、師走の慌しさを忘れたひと時でした。
現在、勉強レストランそうなんだ!! では、知的障害を持つ人々を中心に、「元気○“アート」、「きっちり英語」、「おどろき理科」、「パソコン」、「土曜朗読講座」などの個別指導、グループ指導の他、毎週金曜日には、滝野川小学校の特別支援学級に在籍する児童を中心に、料理やリズム体操を楽しむ放課後特別支援「わくわくタイム」などのプログラム提供を行っています。 また、その他にも知的障害者のための自立支援メニューとして、「悪徳商法にだまされないために」、「簡単自立クッキング」、「メイクアップ講座」などのイベントメニューも開催しているそうです。今月17日には、「話します、自分の仕事のこと」という、養護学校などを卒業した後、特例子会社などに勤務している若者の発表会も開催予定。このイベントは、昨年参加された方、特に知的障害がある方達の保護者から、「色々な自立の道があるんだと勇気づけられた」、「自立にむけて、今できることは何かを考えるきっかけになった」といった感想を寄せられるなど、高い反響があり、イベント開催に向けて奔走したスタッフを大いに喜ばせたということでした。 この2年間の活動を振り返り、代表の福喜多さんは、「多くの人々の力が集まってきていることを実感しますが、活動の維持、発展のためには、まだまだやらなければならないことがたくさんあり、多くの方達のお力もお借りしなければならないと思っています。ただこの活動は、知的障害のある方達だけでなく、私たちスタッフも含め、活動に関わる全ての人に何らかの喜びや学びを与えてくれている・・・そんな風に感じています。」と笑顔で語ってくださいました。 (取材:溝口康子)
(1)団体立ち上げの時期・きっかけ 2000年に代表宅で始まった、特別支援学級に在籍する中学生を対象とした勉強会。2005年12月にNPO法人(特定非営利活動法人)の認証を受け、現在に至る
(2)活動目的 知的障害を持つ人々のため生涯学習の場、地域を中心としたノーマライゼーション(障害のある人も、ない人も共に活動する)を実現していく場を提供すること
(3)活動状況 NPO法人勉強レストランそうなんだ!!の教室(東京都北区西ヶ原1-12-5)を中心に、月曜〜土曜まで、ほぼ毎日個別指導、グループ指導、ワークショップの他、非定期イベント(自立支援講座や発表会、勉強会、保護者のための情報交換懇親会、バザー)を開催
(4)会員数・会員構成 北区居住者を中心に、正会員25名、賛助会員10名。
会員は、知的障害のある小・中・高生、社会人、その保護者や活動を支援してくれる有志。(5)会の運営 月1回の理事会、年一回の会員総会
入会金:正会員 千円、賛助会員 500円
年会費:正会員 6千円、賛助会員 3千円〜(6)活動を通して得たもの ・同じような志をもつ人々とのつながりを得た
・まだ参加者は多くはないが、徐々に活動の広がりを感じている
(7)近日中の参加可能な活動
(入会希望者が見学・体験できるもの)2月17日(日)午後2時〜4時 「話します、自分の仕事のこと」〜発表会
※・詳細はこちらをご覧ください。
・その他、お問い合わせください。(8) P R
法人の趣旨に賛同される方は、スタッフとして、または参加者として、ぜひご協力ください。
この法人の理念は、社会にとって必要なものと思います。(9)ホームページ ホームページ http://www.so-nanda.com/
みにきたWeb
http://minikita.kitaku.net/gnkk01/mypage/index.php?gid=G0000100
★北区を中心とした市民活動の情報を提供する『みにきたWeb』(下記HPアドレス)を、皆さんも是非一度、ご覧になってください!
(HPアドレス:http://minikita.kitaku.net/ )
2008年1月31日更新版
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