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わくわくドキドキ市民活動 (2008年8月)
北区で活動しているボランティア団体を広くご紹介するページです。NPO法人東京都北区市民活動推進機構(愛称KiVo)の広報部メンバーが、『みにきたWeb(北区市民活動情報サイト)』登録団体を取材しています。
飛鳥・田端サイエンスクラブ
「サイエンスクラブの会員は」
(1)わるいことはしません。(2)よいことをします。(3)なかよくします。
「サイエンスクラブに参加する人は」
(1)交通事故に気をつけます。(2)ものを丁寧につかいます。(3)人に親切にします。「ありがとう」が言えます。
「サイエンスクラブで学ぶ人は」
(1)えんぴつ・ノートでいつもメモ。(記録)(2)100の失敗、ひとつの成功。(実験)(3)学んだことを家の人にもつたえます。(実証)
こんな「誓いの言葉」を掲げ、ユニークな活動を2002年から続けているのが「飛鳥・田端サイエンスクラブ」です。
昨年度「みにきたWeb表彰」で「最優秀新人賞」を受賞しましたが、独自に開設されているホームページは携帯電話からも閲覧ができ、毎回楽しそうな活動報告が写真と共に掲載されています。
活動の企画・運営を担当する「運営委員会」と、実際の指導を受け持つ公立小・中・高等学校の校長を歴任された知識豊富な「専門委員会」とが一体となり、区内の小学3年から中学1年の児童、生徒を対象に「科学の楽しさ、自然環境を大切にすることを学ぶ」ため「実験」や「観察」を繰り返しています。
「飛鳥・田端」の名前のとおり拠点は飛鳥中学校と田端中学校に分かれて編成されています。どんな様子なのか、各々の会場を取材させてもらうことにしました。
活動紹介
5月24日(土)。会場は飛鳥中学校の理科室です。今日のテーマは「セロテープで色を作り、図形や絵をえがこう」題名からは想像しにくい実験ですが、その名のとおり特殊なシートを素材にすることにより、透明のセロテープに様々な色が付いて見えるという不思議な体験でした。
「おおーっ!」「すごーい!」教室のあちこちで子どもたちの歓声が上がります。
できた作品を先生に見せるときの表情や、仕組みがわかって工夫している時の眼差しは見ていても清々しいものです。
実際に自分が作り出し、目の当たりにした現象は忘れることのない記憶になると思います。
「色がついて見える〜!」 セロテープを重ねて貼り合わせます・・・
どんな色になるかな?
6月21日(土)。田端サイエンスクラブの活動は、教室を離れ「野外観察会」です。地下鉄に乗って赤羽岩淵駅に着き、駅から荒川土手に向かいます。
「きょうは初夏の植物を5つおぼえてください。」先生の声に道端の草花にも自然に目が向くようになります。荒川知水資料館近くの「秘密の場所」では「四つ葉のクローバー」探しをしました。「あったー!」「みつけたー!」開始早々すぐに見つかって、みんなの興奮も高まります。私も取材を忘れてつい熱中してしまいました。
「ひとつあると必ず近くにまだありますよ。」という先生のアドバイスに従うと確かに見つかります。全員が「四つ葉」を手にして「しおりづくり」に備えることができました。雨の後の不快な蒸し暑さも「発見の喜び」がそれを吹き飛ばしてくれました。更に次回への楽しみも加わり、自然への愛しみが生まれる良い経験が出来ました。
引率する横舘さん(手前後姿) お母さんたちも夢中になって「四葉」探し
このように年間で12回、毎回違った課題とテーマが設定されています。指導に当たる先生たちが、理科の楽しさ面白さを伝えることを自分の楽しみにして未だに「不思議」を追いかけている姿に、子どもたちも影響され、未知のことを探求する姿勢が自然と身についていく様子が良くわかります。
参加する子どもたちも毎年続けているメンバーが多く生まれているようです。
企画力が大変と思われる活動ですが、「それでも活動を続ける源は?」と事務局長の横舘さんにお聞きすると「同じに見えてもやっぱり違う、教育現場の面白さですね。」とのお答えでした。
「子どもたちの『楽しかった』の感想が嬉しくて続けられています。」ともおっしゃっていました。
「理科離れ」「科学嫌い」と言われる昨今の風潮ですが、ここで出会えた子どもたちの素直な感動表現と瞳の輝きが、日ごろ忘れていた「好奇心」を思い出させてくれると同時に、学校の授業とは違う大人との関わりの重要性を実感する活動です。
上記の取材については、写真を多数使用した壁新聞『ぷらざNews』を作成し、《北区NPO・ボランティアぷらざ》サロンコーナーに掲示してあります。どうぞ、ご覧ください。 (取材:KiVo広報部 富田好明)
飛鳥・田端サイエンスクラブ
(1)団体立ち上げの時期・きっかけ 2000年、2001年の8月に国連大学(東京・渋谷)においてボランティアで子どもの活動を支援した後、2002年4月、学校完全週五日制を機に「土曜日の午前を子どもの居場所としての科学教室」(北区立飛鳥中学校会場)を開催することにし「飛鳥サイエンスクラブ」として発足した。同時に、指導者の団体「専門委員会」は、こども国連環境会議推進委員会から独立し「飛鳥サイエンスクラブ専門委員会」として再発足をした。2004年4月、科学教室に参加する子どもたちが急増したため、北区立飛鳥中学校理科教室だけでは収容しきれなくなり、北区立田端中学校理科教室も会場とし、「田端サイエンスクラブ」を立ち上げ、指導者の団体名称も「飛鳥・田端サイエンスクラブ」と改めた。モンゴル国への出前授業を通して、教材・教具が不足していることに気付き、当クラブと学校教育新聞社が提携して、「モンゴルに顕微鏡を送る運動」を2004年9月から開始している。 (2)活動目的 目的は、多くの子どもたちが科学好きになり、日常の生活を科学的な目で実践することにある。 また、科学的な実験、野外観察を通して、環境に関心を持ち、地球規模で自然環境を大切にする心を養うことも目的にしている。 (3)活動状況 2008年現在、2つの教室で61名の子どもたちが科学実験を楽しみ、野外での観察、博物館見学等を主事業としている。また、長期休業日などには、学校に出向いて「出前授業」もしている。(2008年度は各クラブ年間12回の講座を実施、うち野外活動3回を予定)
(4)会員数・会員構成会員数
(飛鳥=30名、田端=31名)小学校3年生〜中学校1年生・男女半々程度
それぞれ飛鳥中、田端中近隣在住者の児童・生徒(5)会の運営 運営委員会14名 専門委員会16名
年会費 1,000円 ほか区教育委員会生涯学習推進課より、地域講座「飛鳥・田端サイエンスクラブ」として運営を委託され補助を受けている。(6)活動を通して得たもの クラブの目的にあるとおり、多くの子どもたちが科学好きになり、日常の生活を科学的な目で実践している。
また、科学的な実験、野外観察を通して、環境に関心を持ち、地球規模で自然環境を大切にする心と態度を養うことにつながっている。
また、保護者の理解・協力もその参加状況の増加に比例して深まっている。(7)近日中の参加可能な活動 9月実施予定の野外活動への参加など(お問い合わせください) (8)PR 関係校近隣の児童・生徒の土日有効活用として参加、活動してほしい。 (9)連絡先
http://www3.kitanet.ne.jp/~kotac-59/又はhttp://ats.zz.tc/
kotac-59@ma.kitanet.ne.jp(事務局・横舘 厚太)
★北区を中心とした市民活動の情報を提供する『みにきたWeb』(下記HPアドレス)を、皆さんも是非一度、ご覧になってください!
(HPアドレス:http://minikita.kitaku.net/ )
2008年7月27日更新版
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