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わくわくドキドキ市民活動 (2008年11月)
今回は、9月19日(金)に赤羽会館にて行われた「NPO・ボランティア基礎講演会」、9月27日(土)、28日(日)に北区立清水坂公園での「第3回環境展」の模様をレポートします。
NPO・ボランティア基礎講演会
前回の基礎講演会では、1月19日に庄野真代さんをお迎えし「音楽でこの地球を守りたい」と題して、ボランティアを始めたきっかけ、ご自身の設立された「NPO法人国境なき楽団」の、世界の子どもたちに楽器を送るプロジェクト「海を渡る風」の活動などを紹介していただきました。
そして今回、「音楽でこの地球を守りたいパートU」として、その後の活動もふまえて再びお話していただきました。
庄野真代さん HAL(はる)さん
第1部では、庄野さんHAL(はる)さんの前回講演の「世界の子どもたちに楽器を送る活動を、あなたの街ではじめませんか?」との呼びかけを受け、自分たちの地域でも何か手伝うことはできないか?と『海を渡る風』城北地区支援隊が結成され、その活動を始めた経緯を代表の富田好明さんから紹介していただきました。9月13日に赤羽エコー広場館で行った、セプテンバーコンサートで呼びかけをしたところ、十数本の楽器が集まりました。現在は、北とぴあのNPO・ボランティアぷらざで受け付けていますが、今後はさらに場所を増やしていきたいと考えていらっしゃいます。
そして庄野さんからのお話です。「いろんな違いがあるからハーモニーが奏でられる。いろんな声、いろんな国・仕事、特別な能力なんかいらない」と庄野さんは呼びかけます。
2002年のロンドン留学で、みんなそれぞれの得意な分野でボランティアを行う姿を見て、自分は何ができるか?・・・「自分はやっぱり音楽で」という気持ちからチャリティーコンサートを仲間と行い、後の活動につながっていくことになります。
ビデオ上映では、フィリピンのストリートチルドレンの施設の様子が紹介されます。けっして幸せな境遇ではない子どもたちの、その表情や瞳に表れる輝きとは何なのか。「明日は何があるか分からないけれども、今日を一生懸命生きていると、楽しみが待っているかもしれない」との言葉に、楽器を送って励ましている自分たちが、反対に励まされる事も多いと言います。
「一人ひとりは微力ですが、微力というのは無力ではない。いろんな人の力を集めたら強力になることができる。今日から、一歩踏み出していきましょう」と励まされました。
提供していただいた楽器を、海外に送るプロジェクト「海を渡る風」リーダーのHAL(はる)さんは、その活動の様子をスライドで紹介して下さいました。送られてきた楽器をみがいて、きれいにする。「楽器をみがくことは、心の汚れもみがくこと。」もらったその場でリコーダーを吹く子、昼休みに我先にとピアニカを吹く子など、本当にうれしそう。ツアーを組んで手渡しに行く時など、充実感と勇気をもらうそうです。贈呈している楽器もピアニカ、リコーダー、ハーモニカなど300個を越えるようになりました。
続いて、会場からも2人出てもらい、提供していただいたピアニカで「しあわせなら手をたたこう」を演奏しました。ピアニカに「〜幼稚園」と名前が消し切れずにかすかに残っているのは、ボランティアさんの努力の賜物です。「楽しい時間をもてるのは音楽の魔法」という庄野さん。
ピアニカ1台を送るのにも、修理や運搬費などで1000円もかかるそうです。楽器提供以外にも、募金や入れる袋を作ったりとさまざま協力する方法はあります。
第2部はセプテンバーコンサートです。9月11日の同時多発テロをきっかけに始まったコンサートで、全世界で開催されており、北区では今年4ヵ所で行われました。
藤澤るみさんの楽しい司会進行で、藤澤さんはじめ、のとやバンド、ジャッキー&ふれんず、ムクナ・チャカトゥンバ、ゴスペルママ&ゴスペルこっころのメンバー5組の他に、庄野さんが特別ゲストとして「飛んでイスタンブール」をセプコンバージョンで歌ってくれました。誰でもどこでも自由に参加できるとの理念のもと、フォーク・民族音楽・ニューミュージックなど、多彩なライブとなりました。
最後にみんなでテーマソング「YOU CAN〜愛の国」を大合唱。外は台風13号の影響で雨でしたが、さわやかな風を感じた講演会・コンサートとなりました。 (取材:青木正伸)
第3回環境展
「環境展」は、環境関係の市民活動団体と、環境を担当する行政部署、環境や社会貢献に取り組んでいる企業が一堂に会して協働で開催するイベントで、3年前に特定非営利活動法人東京都北区市民活動推進機構が呼びかけて始まりました。
第3回目を迎えた今年の「環境展」は、体験コーナーが充実していました。
鉛筆をつくる段階で出る木屑を活用した「木の粘土」でキーホルダーを作るコーナーでは、色々な型が用意されていて、木の粘土を型にはめ込むとカブトムシやクワガタ、恐竜や猫などが出来ます。はじめはやわらかいのですが一昼夜自然乾燥させると固い木になって形が崩れなくなります。子ども達はやりたい、やりたいと、一人で5個も6個も作っていました。開催期間中人が絶えることがありませんでした。
荒川で活動しているボランティア団体では、ミニヨシズ作りやどんぐりで好きな形を作ったり、ススキでミミズクを作るコーナーを開設していました。ヨシズは作り機が用意され細い小枝を置いては紐を順番にかけて行くとヨシズになっているという、見ていても楽しいものでした。
ススキは普段触った事がない子どもも多かったようで、意外に感触が良いのでミミズクを作りながらほお擦りして「気持ち良い〜」と言っている子が、とてもかわいくほほえましい情景でした。
また、赤羽自然観察公園で活動している団体は、ツルを使った木工作品展示、古民家の復原の様子のDVD上映やミニ凧作りを行い、作った凧を早速走って飛ばしている子もいました。
公園の中にある「自然ふれあい情報館」では、通常の情報館での展示を始め、公園全体の「自然観察会」を行い、自然と触れ合っていました。
化学染料ではなく、藍の葉を発酵させた天然の染料で染める藍染めの体験コーナーでは、ハンカチ、タオル、Tシャツの中から選んで輪ゴムやざる、木の板を使って好みの模様を浮かび上がらせていきます。体験した人は皆自分の作った模様に満足して染める楽しさを味わいながら自然の力を実感した様でした。
他にも竹馬・ベーゴマ体験や顕微鏡で生きている虫や微生物を見るコーナー、「緑の相談コーナー」、小学校の稲作体験パネル展示、参加団体の環境保全活動の様子を紹介するパネル展示、ゴミ処理やLD街灯の展示など充実した内容だったので、丁寧に見たら1日では全部見切れないほどでした。
各コーナーを回って自然や環境に関するクイズに答えたり、体験コーナーで体験するとスタンプを押してもらえ、全部スタンプを集めると協賛企業から頂いた鉛筆やキッチンペーパーなどの景品をもらえるスタンプラリーもあり、参加した子どもたちは大喜びでした。 (取材:岩倉美樹)
★北区を中心とした市民活動の情報を提供する『みにきたWeb』(下記HPアドレス)を、皆さんも是非一度、ご覧になってください!
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2008年10月29日更新版
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