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わくわくドキドキ市民活動 (2009年11月)
わくわくドキドキする市民活動を紹介するページです。今回は環境活動に取り組んでいる市民活動団体・行政・企業と区立小学校とが協働して開催した「環境展」についてレポートします。
第4回環境展
環境展の新しい試み
少し汗ばむほどの秋晴れになった9月26日(土)、27日(日)、区立浮間小学校で「第4回環境展」が開催されました。
この環境展は、平成17年8月「先生と地域で作ろう!環境学習〜持続可能な社会作りを目指す総合学習〜」をテーマに、「全国環境教育セミナー」が北区の主催により開催されたことを受け、「セミナー」を開催したことだけに終わらせることなく、文字通り「持続可能な社会(北区)づくり」に繋げていくことを目的に、3年前から始まりました。
今回会場となった浮間小学校は、敷地面積15,636u、校庭面積9,490uと北区内で最大の広さを持ち、「うきうき池」や「うさ山」などがあって、自然環境に大変恵まれた学校です。
この浮間小学校をお借り出来たことと、渡辺校長先生をはじめ教職員の先生方の全面的なご協力のもと、「学校公開日」に合わせて開催できたことは、北区内の公園や、学校を中心に各地域を巡回しながら、広くその地域の方々、子どもたちを巻き込んで、楽しい「環境展」にしていこうと進めてきた趣旨にまさに合致し、今までにない内容豊富な「環境展」になりました。浮間小学校との協働
小学校正門入口に掲げられた「環境展」の横断幕は、浮間小の子どもたちによってきれいに飾られ、今までになく華やかで誇らしげで、皆さんの参加を心から歓迎しているようでした。
初日の26日(土)は「学校公開日」ということで、浮間小の全児童500人ほどと、そのお父さんやお母さん、地域の方など大勢の方々に参加していただき、大変盛況な環境展になりました。楽しんだ環境学習活動
「参加団体の紹介」にあるとおり、市民活動団体13団体、学校2校、行政部署5課、企業2社が、校庭いっぱいに張られた10張のテントに、各団体が環境に取り組んでいる活動の状況や内容について、【展示】、【観察】、【体験】、【制作】、【教室】、【鑑賞】、【ふれあい】といったいろいろ工夫を凝らした方法でブース作りをし、発表していました。
第1日目の26日(土)は、浮間小の児童が各学年の学習活動に見合った展示やワークショップを選択し、それぞれのブースや校庭で行われる環境展に参加しました。
【展示】では、日常行っている自分たちの環境活動の様子を写真で紹介し、図やグラフで表にしたパネルでの展示があり、子どもと一緒に環境汚染の実態パネルを見ていたお母さんが、子どもよりも興味を示し、担当の方に熱心に質問していました。
水槽に入ったカエルやメダカ、猫保護器、今注目を浴びているLEDの街灯などの実物展示もあり、街灯展示では、従来のものとLEDのものとが並べて展示され、手で熱さを試し、その違いを感じているようでした。
【観察】では、双眼実体顕微鏡による微生物の観察が行われていて、水の中で活発に動くプランクトンなどの様子を見たり、浮間小の校庭いっぱいを使った「生きものウォッチング」が行われました。
【体験】では、藍染め、手づくり鉛筆、水質検査などの体験が行われ、普段あまり体験したこともない経験に皆さん嬉々として取り組んでいました。
【制作】では、シュロの葉で作るバッタ、竹の昆虫アートを楽しもう、ストローで笛作りなどがあり、皆さん楽しんで制作していました。
【教室】では、清掃車の中が見えるスケルトン車による「子ども環境教室」、染め物に使える植物教室などが開かれ、緑の相談コーナーでは、熱心に相談しているお父さんがいました。
【鑑賞】では、校庭にブルーシートが敷かれ、企業から提供された「かんきょう紙芝居『モッタイナイむらのモッタくん』」が演じられ、子どもたちが膝を抱えながら見ていました。
【ふれあい】では、実際に犬や猫とのふれあいがあり頭をなでたり、一緒に走り回っていました。
このほか、環境やボランティアに関する図書の貸し出しや、環境NPOや企業から提供された小冊子の無料配布がありました。
また、「環境展ウォークラリー」もあり、参加者にはスタンプカードが配られ、10カ所で環境に関する問題に答えると、校長先生お手製のスタンプが押印され、全部正解した人にはプレゼントが配られました。
環境発表会
今回は「学校公開日」ということもあり、浮間小の児童による「環境展発表会」が行われました。
発表は、「うさ山について」(2年生)、「イネについて」(4年生)、「サクラソウについて」(5年生)、「うきうき池について」(池委員会)の4グループの発表と、活動団体から1グループ「北区水辺の会活動報告」がありました。
児童の発表は、実際に自分たちが1年間かけて取り組んできた環境活動を図や絵、写真で紹介し、実物も展示しながらグループ全員で発表していて、とても感心させられました。
予定になく急きょ参加していただいた伊与部教育長から、発表会の前にご挨拶をしていただき、最後まで熱心にご覧いただくことができました。
きっと浮間小では全校児童が自然環境と触れあいながら、日常の学習活動が行われていることを実感していただけたことと思います。
伊与部教育長には、発表会だけでなく各テントすべてを見て回られ、お声もかけていただきました。
明日の子どもたちに繋がるもの
この環境展は、冒頭の「環境展」開催の経緯にありますとおり、「持続可能な社会(北区)づくり」を目的に始まりました。
始まった当初、息の長い継続した活動にしよう。広く環境活動を行っている団体の参加を目指そう。地域の子どもたち、地域の方々を巻き込んだ活動にしよう。といった一致した考えのもと進めてきました。
今回の環境展は、そういった考えを一歩進めて実現できた環境展であったと思っています。
これからも、10年といった長いスパンの物差しで皆さんと協力しながら継続していきたいと思っています。
子どもたちの喜びあふれる体験、驚きと興味。このことがきっと将来に生きてくるのではないかとの期待を持ちながら………。
(レポート:事務局)
参 加 団 体 の 紹 介
[NPO・ボランティア団体]
赤羽自然観察公園ボランティアの会
いなほクラブ、 草刈り楽しみ隊、 月例自然観察会、 どんぐりクラブ、 ビオトープの会/
北区エコリーダーの会/ 北区水辺クラブ/ 北区水辺の会/ 北区ふるさと農家体験館運営協議会/
NPO法人東京樹木医プロジェクト/ NPO法人西ヶ原ローズページェント/ NPO法人人と動物の共生をすすめる会/
NPO法人東京都北区市民活動推進機構
[学 校]
北区立岩淵小学校/ 北区立浮間小学校
[行 政]
北区生活環境部リサイクル清掃課/ 北区清掃事務所/ 北区まちづくり部道路公園課/
北区教育委員会生涯学習推進課/ 北区立自然ふれあい情報館
[企 業]
株式会社トンボ鉛筆
協賛品提供: 端材接合とリサイクル黒鉛利用の鉛筆「木物語」
東京ガス株式会社
協賛品提供: クリアファイル、キッチンペーパー、 ガス管再生ゴミ袋
[協賛品提供企業]
東京電力株式会社: 小冊子「WaiWaiえこすく〜る」
サントリービジネスエキスパート株式会社: エコキッズノート 1〜3
株式会社ベネッセコーポレーション: かんきょう紙芝居「モッタイナイむらのモッタくん」など
★北区を中心とした市民活動の情報を提供する『みにきたWeb』(下記HPアドレス)を、皆さんも是非一度、ご覧になってください!
(HPアドレス:http://minikita.kitaku.net/ )
2009年10月28日更新版
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