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KiVoぴっくあっぷ
  ☆「KiVo(きーぼ)」とは☆
  指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。

「わくわくドキドキ市民活動」は、『みにきたWeb(北区市民活動情報サイト)』登録団体を広くご紹介するページです。
今月は、「薬害エイズを考える山の手の会」のメンバーの方に団体紹介をしていただきます。

薬害エイズを考える山の手の会

 

●発足の経緯

 薬害エイズとは、血友病の治療に必要な薬にエイズウイルスが混入していたため、多くの血友病の患者さんがエイズを発症して亡くなった問題です。被害を受けた患者さんと遺族は薬をつくった製薬企業と薬を承認した国に対して裁判を起こしました。薬害エイズの裁判は1996年3月に和解しました。
 「薬害エイズを考える山の手の会」は薬害エイズの裁判が和解した1996年の8月に、世間がもうこの問題は解決したという風潮の中で、現実には真相究明や恒久対策がなんら進展していない現状を、山の手地域の人々と一緒にこの問題を考えていこうとはじめた会です。

●活動内容

 活動は薬害エイズ被害者と一緒になって地域の学校やボランティアセンターのイベントで薬害エイズの話をしたり、薬害エイズ被害者の生の声を伝える学習会を開いたりして地域への啓発活動に力を入れています。月一回行なう例会では、薬害被害者本人を中心に参加者と薬害被害について分かち合い、薬のことや医療のことについて私たちの日常生活の中で起きている問題の気づきを体験しています。
 毎年8月24日には、薬害根絶デーとして山の手の会のメンバーも参加して薬害被害者や支援者が厚生労働省の中庭にある誓いの碑の前に集まってイベントを行なっています。誓いの碑は、薬害被害者の強い要請で、薬害エイズのような悲惨な薬害問題を起こさないように反省の意を込めて厚生労働省が中庭に1999年8月24日建立しました。

●繰り返される薬害問題

 薬害エイズの裁判が和解した後も、薬害ヤコブ、薬害肝炎、薬害イレッサと裁判は繰り返されています。まだまだ解決していない薬害問題があります。
 薬害ヤコブとは、脳外科手術で使用したドイツ製のヒト乾燥硬膜が、悪性のタンパク質であるプリオンに汚染され、100名以上がヤコブ病を発症し、植物状態の後に死亡した問題です。アメリカでは1987年に輸入禁止、日本では10年遅れの1997年に使用禁止となりました。
 薬害肝炎とは、出産や手術などの際に止血目的で使ったC型肝炎ウイルスに汚染された血液凝固因子製剤が人々に投与され、結果、多くの人々がC型肝炎ウイルスに感染した問題です。2002年に被害者、遺族が国、製薬企業を全国の裁判所に提訴し、2008年に国、製薬企業は責任を認めて和解しました。
 薬害イレッサとは、2002年7月に世界に先駆けて日本で輸入承認された肺がん治療薬イレッサが、販売から半年で180名、2年半で559名もの副作用死を出した問題で、2004年に東京と大阪で被害者、遺族が国、製薬企業を提訴して、2013年4月に最高裁判所で被害者敗訴の判決が確定しました。
 薬害のことやエイズのことに関心をお持ちの方は、どなたでもお気軽にご参加ください。

●活動実績

・NPO・ボランティア活動促進フォーラム 参加(2012年・2013年)
・AIDS文化フォーラム in 横浜 毎年参加
・薬害根絶デー 毎年8月24日参加
・小学校出前授業
・HIV陽性者との交流
・東京都主催エイズボランティア学習会の参加
・各種学習会の開催 (講師陣は様々な薬害被害者や国会議員等多彩)

薬害エイズを考える山の手会
代表 江川 守利 記


薬害エイズを考える山の手の会

(1)団体立ち上げの時期・きっかけ
  1996年8月、同じ年の3月に東京HIV訴訟で被害者と国、製薬企業が和解し、問題解決したという世間の風潮の中、変わっていない被害者の状況に、地域で薬害エイズを風化させないために学習会を開催。

(2)活動目的
  薬害エイズを風化させないため、薬害被害者の生の声を地域(社会)に伝えていくこと。

(3)活動状況
  地域のボランティアセンター会議室での学習会・例会を月1回程度
  「NPO・ボランティア活動促進フォーラム」、「AIDS文化フォーラム in 横浜」等のイベント参加を年1〜2回
  学校等の出前授業は随時

(4)会員数・会員構成
  20名程度、男女を問わず薬害被害者、看護師・薬剤師等の医療従事者、一般市民、学生  

(5)会の運営
  会費なし、随時カンパ。
  数名の中心メンバーで企画運営。

(6)活動を通して得たもの
  薬害被害者の生の声を聞き、様々な立場の参加者と共に分かち合い、日常生活の中で、薬のことや医療のことの気づきを得られる。薬害やエイズの現状を知ることが出来る。

(7)近日中の参加可能な活動
  例会 日時:9月26日(木)午後7時〜9時
  場所:ぷらざ 交流コーナー

(8)PR
  薬害被害者と医療従事者と共に若い学生から高齢者まで幅広い層の交流ができ、薬や医療のことが勉強できます。

(9)連絡先
  <HP>http://genki365.net/gnkk01/mypage/index.php?gid=G0000116

 

※この取材について写真を多数使用した壁新聞『ぷらざNews』をぷらざサロンコーナーに掲示します。ぜひご覧になってください!

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http://minikita.genki365.net/
ぷらざで登録を受け付けています。

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