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KiVoぴっくあっぷ
  ☆「KiVo(きーぼ)」とは☆
  指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。

今月は、6月17日に開催した協働担い手づくり研修の様子をお伝えします。

協働担い手づくり研修

◆「協働担い手づくり研修」とは

 「協働」とは、「同じ目的のために、協力して働くこと」(「大辞泉」)を意味します。北区では、区と区民とが一体となってまちづくりを進めることを目指した「協働地域づくり推進事業」が行われており、区と市民活動団体がそれぞれの特徴を活かし、地域の抱えるさまざまな課題の解決にむけ、取り組んでいます。
 北区NPO・ボランティアぷらざが開催する「協働担い手づくり研修」は、区との協働を進めたいと考えている市民活動団体や、協働について知りたいという方を参加対象とし、協働とは何か、協働を進める上でのコツ、実際に協働事業に応募する際の書類の書き方のポイントなどをこれまで取り上げてきました。北区で行っている「協働地域づくり推進事業」の1つ、「北区政策提案協働事業*」の募集(募集期間:2017年7月3日〜8月4日)を目前に控えた6月17日、一般社団法人ソーシャルコーディネートかながわ 副理事長 藤枝香織氏を講師にお迎えし、「市民活動と資金」についてお話をしていただきました。この研修は「北区政策提案協働事業説明会」と同時開催で、赤羽、王子の2会場で行われました。
 *「北区政策提案協働事業」については、ぷらざ通信2016年12月号KiVoぴっくあっぷをご覧ください。

◆市民活動と資金

kensyu 「活動資源はお金だけではないが、お金があれば調達できるものもある」、というお話から本研修が始まりました。市民活動の資金源は、大別すると、「1.会費・寄付」(活動に対する共感・支援に基づく)、「2.補助金・助成金」(行政・民間が活動に対する支援目的で提供)、「3.事業収入」(団体自らが企画し、サービス提供や物品販売などで得る資金)、「4.受託収入」(行政・企業等から委託された事業に対して支払われる経費や対価)の4つ。「自前で調達するか、外部から調達するか」、「支援的な要素が強いか、対価を伴って行う事業性が強いか」、あるいは、「使途が限定されているか、自由度が高いか」等、それぞれの特徴を知り、適切な調達方法を考える必要があります。
 安定した活動を続けるためには、複数の財源をバランスよく組み合わせ、偏りをなくすことが望ましいですが、市民活動団体の状況や規模に応じ、その実情は異なります。本研修では、参加者の皆さんの活動はどのような資金に支えられているか、実際にワークシートに記入し、現状確認を行いました。参加者の多くが「会費・寄付」を資金源としている一方で、その他の3つの資金源も得ているという声は少数でした。現状を知り、それぞれの団体に合った形で進めることが大事、と講師からアドバイスがありました。
 市民活動団体における資金調達とは、資金面はもちろんですが、支援者が増えることにより活動が拡大する、ある事業の実施を機に新たな事業へと発展する等、市民活動の拡大・成長といった面にも大いに影響を及ぼすことも学びました。

◆助成申請をする前に

 研修の後半では、資金源の1つである「助成金」に焦点を当て、団体に合った助成プログラムの探し方、中長期的な資金計画の立て方など、実践に役立つポイントが取り上げられました。「助成金」は、まとまった資金調達が可能になるばかりでなく、団体の信用力が増すことによりメリットも得られる反面、一過性の財源であるため安定的ではなく、使途が限定される等のデメリットもあります。日頃から情報収集をして団体活動に合った助成金を選ぶこと、なぜ助成金が必要なのかを応募前に団体の中で確認する必要があることについて、詳しい説明がありました。

◆申請書に何を書くのか

kensyu2 最後に、協働事業や助成金に応募する際に必要となる申請書について、書き方のポイントを確認し、実際に申請書を書くワークを行いました。「プログラムの趣旨に自分たちの事業が合っていることや、どんな社会課題に取り組むのかアピールする」、「事業が目指す目標や成果については数値目標を示し、できるだけ具体的に記載する」、「事業計画として、いつ、どこで、誰が、誰に、何をする、を時系列で示せるとよい」、「事業終了後まで想定し、継続性を持たせることが大事」等、具体的な例を挙げていただきました。申請書の中の事業タイトルで事業内容を端的に表わせると、審査をする側の目に留まる可能性もある等、審査側としての実績の多い講師ならではの視点も示され、参加者の関心を集めました。
 本研修にご参加、ご協力いただきました皆さま、誠にありがとうございました。今年度の協働担い手づくり研修は、6月の研修に加え、年明けに新たな内容で開催予定です。詳細は、ぷらざ通信や北区ニュース等でお知らせします。ぜひご参加ください。

(北区NPO・ボランティアぷらざ事務局)

☆☆☆ 参加者の方の感想 ☆☆☆

・実践に基づく話で、良かったです。
・申請する際、審査する側の思いと応募する側がやりたいこととのすり合わせを考えるべきだ、という点が参考になった。
・新鮮なお話でした。
・申請に挑戦して、活動の充実を、と思った。
・自分の考えがまとまっていないことを再認識。
・申請にあたり、事業終了後の展開が重要である、という点は、なるほど、と思いました。
・団体を立ち上げたばかりなので、何をやりたいのか明確に!という点が印象に残りました。

「協働担い手づくり研修」概要

1.赤羽会場(参加者:10名)
   6月17日(土)午後2時〜4時  
   赤羽文化センター第一学習室A

2.王子会場(参加者:9名)
   6月17日(土)午後6時30分〜8時30分  
   北とぴあ901会議室

==両会場共通==
講師:藤枝 香織氏(一般社団法人ソーシャルコーディネートかながわ 副理事長)

協働についてのご相談は、北区NPO・ボランティアぷらざまで!

 北区NPO・ボランティアぷらざでは、市民活動団体の皆さまが北区をはじめとする行政機関や企業等との協働を進めるにあたってのご相談を受け付けております。お気軽にご相談ください。
  また、協働担い手づくり研修の企画・運営を通じ、市民活動団体の皆さまが協働について理解を深め、地域の課題解決にむけ、一歩前に踏み出せるよう、努めております。ぜひ協働担い手づくり研修にご参加ください。 

 

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