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KiVoぴっくあっぷ
☆「KiVo(きーぼ)」とは☆
指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。
今月は、7月に実施した「新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応・支援に関するアンケート」結果についてお伝えします。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応・支援に関するアンケート
●アンケート実施にあたって
新型コロナウイルス感染症対策の影響により、世界全体が先の見えない不安を抱え、これまでの暮らしが一変しました。市民活動においても、新型コロナウイルス感染症によるさまざまな影響が出ています。そこで、北区NPO・ボランティアぷらざは、新型コロナウイルス感染拡大により、2020年1月〜6月中に受けた影響や今後の見通しについて、北区内の市民活動団体の皆様に実情をうかがうため、緊急アンケートを実施しました。
6月末、北区NPO・ボランティアぷらざの登録団体および北区内NPO法人の合計253団体にアンケートを送付、7月末までに120団体(NPO法人61団体、任意団体58団体、一般社団法人1団体)より回答がありました。回答くださった団体の活動分野としては、「保健・医療又は福祉」が最も多く、続いて「子どもの健全育成」、「まちづくり」、「学術、文化、芸術又はスポーツ」…と多岐にわたります。●厳しい実情が寄せられたアンケート結果
「新型コロナウイルス感染拡大により活動に影響が出ているかどうか」という問いに、「現在影響が出ている」との回答は84%、「今後影響が出ると思われる」との回答が5%あり(グラフ1参照)、「イベント等の中止」、「活動拠点が使用できない」、「受託事業の発注がなくなった」等、さまざまな声が寄せられました。
法人経営や団体の財政面への影響に対する回答からも、厳しい実情が見受けられます。「現在財政面に影響が出ている」との回答は36%、「今後出ると思われる」は17%あり(グラフ2参照)、「活動中止や会員の退会等による収入減少で家賃の支払いが難しい」、「消毒等による経費増」等、中長期的に厳しい状況に置かれています。
「感染拡大を防ぐため、運営や活動でどのような工夫がなされているか」、という問いに対しては、緊急非常事態宣言が発令されていた時期と、その後では状況が異なり、また活動内容によっても対応が異なりますが、「マスク着用やアルコール消毒等の感染予防対策」が21%、「活動の自粛・延期や代替案」が20%、「活動の中止」が18%、「オンラインツールの活用」が15%、「組織内で方針やルールを策定・運用している」が11%、「地域や自治体の中で連携をして対策を講じている」が5%、との回答が出ました。
市民活動団体が充分に活動できないことにより、団体自身はもちろん、その影響が団体からの支援を必要としている人々へと波及している現状もアンケート回答の中に散見されました。今回のアンケート集計結果については、ぷらざのホームページ(http://kitaku-vplaza.tokyo.jp/)に公開しておりますので、ご覧ください。●アンケート結果を受け、緊急支援へ
今回のアンケートの中で「今後、必要な支援策」に関する設問に寄せられたご意見をふまえ、北区NPO・ボランティアぷらざでは、8月末までに2つの緊急支援を行いました。その1つが緊急特別講座「Zoom活用術」の開催です。「オンラインツールを使いこなせない」、「オンラインツールの学習会を希望」、といった要望が多かったため、Zoom(いつでも、どこでも、どんな端末からでもWeb会議を実現するクラウドサービス)を用いて、インターネット上で複数人が同時に参加できるWeb会議の開催方法を学ぶ講座を8月1日(土)、21日(金)、25日(火)に、3回同内容で開催しました。講師として、ぷらざ登録団体の1つであるNPO法人プログラミング教育研究所の伊藤功一さんをお招きし、Zoomのさまざまな機能をご紹介いただき、参加者は自分の機器を使ってZoomでのWeb会議を実際に体験することができました。参加者の方からは、「今回体験することができて良かった」、「団体の中で繰り返し用いて、使いこなせるようになりたい」、「Zoomを使ったWeb会議に参加したことはあるが、主催する側の進め方など学ぶことができた」等のコメントをいただきました。今回の講座を機にZoomを活用し、新たな活動を進めていただければと願っております。また、皆様により活用いただくため、ぷらざ内に専用Wi-Fiを新たに設置いたしました。
← Zoom活用術講座の様子2つ目は、緊急物資支援です。今回のアンケートの中で、物資支援に対して回答のあった団体に再調査した結果、ぷらざが即時対応できるものとして、アルコール消毒液噴霧器1台、アルコール消毒液1本、不織布マスク50枚を1セットとして準備、支援希望のあった11団体への貸与を実施しました。この緊急物資支援は、これまでに北区NPO・ボランティアぷらざに寄せられた使用済み切手等の寄付、および北区NPO・ボランティアぷらざの指定管理者である特定非営利活動法人東京都北区市民活動推進機構の会費を活用し、実現しました。受け取られた団体の方々から、「活動時に早速活用します」、「大変助かります」等の声が寄せられました。北区内の市民活動団体の中で、コロナ禍の活動に際して上記の衛生用品を必要とされている団体がありましたら、北区NPO・ボランティアぷらざまでお問い合わせください。
資金面での支援を必要としている、という声は、多くの団体から寄せられました。ぷらざのホームページに、さまざまな助成金情報を掲載しておりますので、ご参照ください。厳しい状況下にもかかわらず今回のアンケートにご回答くださった皆様、誠にありがとうございました。今回いただいた全てのご意見、ご要望は、関係各所にも共有し、支援や改善につながるよう努めていきます。
(北区NPO・ボランティアぷらざ事務局)
2020年9月30日更新版 |
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