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KiVoぴっくあっぷ
  ☆「KiVo(きーぼ)」とは☆
  指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。

今月は、2月19日(土)に実施した“地域災害おたすけ隊”登録に伴う「災害ボランティア養成講座【一般編】」の様子をお伝えします。

災害ボランティア養成講座【一般編】

 

災害ボランティア養成講座【一般編】について

 2月19日(土)に実施した“地域災害おたすけ隊”(以下、おたすけ隊)登録に伴う「災害ボランティア養成講座【一般編】」(Zoomと会場のハイブリッド開催)には、今までボランティア活動の経験がない方や、全国の災害現場で支援経験がある方、地域のために役立ちたいという方など18名の方が参加しました。
 災害支援において大切にすべき基本の考え方を、個々に活動しているボランティアの内容や頻度などに関わらず、“おたすけ隊”として共通認識として持っていただくため、登録に先立ち本講座を受講いただきます。
 今回、さいたま災害ボランティアネットワークの日野泰宏さんを講師にお迎えし、災害支援を行う上での重要なポイントをお話しいただきました。

“地域災害おたすけ隊”とは?

 大規模な災害が発生または発災の恐れがある際、ご自身の体力やスキル、特技を活かして、被災者支援活動や避難支援、災害ボランティアセンター運営支援活動を希望する中学生以上の方を対象に、特定非営利活動法人 東京都北区市民活動推進機構では、活動者の登録制度があります。
 事前に本講座の受講を必須とし、“おたすけ隊”に登録をしていただくことで、被災者の立場に立った災害ボランティア活動を円滑に進め、災害時誰一人取り残さないことを目的としています。
http://kitaku-vplaza.tokyo.jp/pub/letter/2203/notice11.htm
 
●災害時支援で大切なこと

 災害時には特に「助けたい」という強い思いが沸き上がることと思います。その思いは素晴らしいことですが、その気持ちだけで活動してしまうと、被災者の方々が持っている元々の力を奪ってしまったり、望んでいないことを押し付けてしまう危険性があることを講師は指摘しつつ、齟齬が発生しないよう、支援者は“思い”だけで動くのではなく、その人が何を望みどういうことをしてほしいと思っているのか、「被災者主体」で支援の仕方を考えた行動をすることの大切さを実体験を交えて伝え、参加者はメモを取りながら真剣に聞いていました。
 また、実際に災害支援をする際に、自身の性格を理解して取り組むことも必要であることから、被災地支援経験のある方々が作成した「自己判断シート」全60問を全員で実施しました。
 コミュニケーション力、対人関係力、気力・体力、見通す力、好奇心、理解力・判断力の6つの項目で、自身の長所・短所が把握できるようになっており、参加者からは「自分が気を付けるべき分野が分かったのでこれからも活用したい。」といった声があがっていました。
 ← 自己判断シート
  
支援をするために自分自身も大事に

 誰かの力になるには、大前提として自分自身の安全を確保する必要があるため、避難バッグ、家具転倒防止設置等の防災の基本についても話がありました。
 また、阪神淡路大震災で家族・近隣住民に助け出された事例を挙げながら、震災直後(72時間)の救助活動では「地域のコミュニティ力」で生死が分かれるため、日頃から隣近所との付き合い・つながりを作っておくことの重要性や、町会・自治会加入についても伝えていただきました。
 災害が起こらないことが一番ですが、近年、毎年のように災害が発生する日本において「防災・災害」は、日常生活の中で考え、取り組むことが重要だと改めて実感する講座でした。


写真 ← 講座会場の様子

●参加者ふりかえりシート(抜粋、原文のまま)

・ボランティアといえども、重要なのは被災当事者で、災害が大きくなればなるほど統率が必要で、かつ、ボランティア同士の連携や意思の疎通、重要度、優先度の冷静な判断が必要だと感じました。また、スライドの、阪神淡路大震災で誰に助けられたかのデータは、すごく興味がわきました。結局、常日ごろのコミュニケーションが、災害時での救出力に大きくかかわるということ。その一方で、セミナーに参加されている方のお話から、行政、警察などへの過剰な期待をみなさんがお持ちなことも、改めて感じました。人々の平等意識、高齢者の方の特権意識、また、それを煽るマスコミなどが、ボランティアを実行するうえで問題・障害を生み出しているのかもしれないとも感じました。

・ボランティアは力仕事だけではなく、様々な能力が生かせると知りもっといろんな人が知れたら良いなと思いました。

・町会活動に参加していますが、このご近所とのお付き合いや顔見知りという関係性がいざというときに役立つ、機動力となるということを知り、町会活動をやっていてよかったと思いました。

・これまでの経験や知見を踏まえると、避難所運営支援や災害ボランティアセンターでのニーズとシーズのマッチングなどかなと思います。災害が起こると被災者支援は「早い者」「声が大きいこと」が優位になる傾向があり、「聞こえない声」、「静かな出来事」に敏感でありたいです。

・自分の得意分野だけでもいいということが分かり、気持ちが楽になるとともに活動に参加しやすくなりました。

 北区NPO・ボランティアぷらざ指定管理者である特定非営利活動法人 東京都北区市民活動推進機構は、今後も地域の共助や市民活動・ボランティア活動に役立つ、多様な講座・研修・集いを企画していきます。本講座においては年4回実施予定で、登録後は平時から災害時を想定した活動や情報提供を行っていきます。
引き続き、ぷらざ通信やぷらざHPなどをご覧ください。皆様のご参加をお待ちしています。
(北区NPO・ボランティアぷらざ事務局)

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