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わくわくドキドキ市民活動 (2006年5月)

 北区における市民活動の担い手づくりを目的とした「第2期 北区NPO・ボランティアカレッジ」が、3月8日の共同研究発表及び修了式をもって全日程を終了しました。約5ヶ月に亘る今回の講座では、32名の受講生が修了証を手にしました。また延べ179名の方に聴講生としてご参加をいただくことができました。

北区NPO・ボランティアカレッジ レポート

 半年に亘るNPO・ボランティアカレッジも、去る3月に修了式を迎えました。この講座の面白さは、ただ聞くだけでなく、聞いたことをすぐ実践できるかのように「共同研究」がセットされていることです。
  今年度はA、B、Cと3つのグループに分けてのスタートでした。グループ分けはあらかじめ決められていましたが「研究内容」や「やり方」などは、受講生に任されていました。


  3つのグループは、Aグループはテーマを「75歳以上の障害者を含む在宅高齢者の心のサポート」について、提言も含めた「研究発表」を行っています。「北区立高齢者在宅サービスセンター上中里つつじ荘」へインタビューにも行っています。Bグループは実践から学ぼうと仮想NPOが立ち上がっているという前提で実際にイベントを開催し、その過程での出来事から学びました。Cグループは、NPOの実態を調査したり、仮アンケート作成をしたりして、NPOや団体の運営方法を共同研究として学んでいました。
  Aグループの皆さんにカレッジ終了後に伺った話では、リーダーの佐藤司さんがマメに資料を送ってくれ、皆さんは毎回大量の資料を事前に読んでカレッジの始まる前と後に話し合いを持っていたとの事です。皆さんの勤勉さに感心しました。リーダーの佐藤司さんにお話を伺いました。佐藤さんのお話では「『共同研究』というのに、全体を見てみると、個人のスキルや関心の違いもあるが、そもそも『研究』ということがなされていない。『研究発表』というよりも『感想』にとどまっているケースもある。発表当日にはプレゼンテーションのやり方、パワーポイントの操作など、技術的に差が感じられた」ということをおっしゃっていました。先日行われた反省会での自由意見の中に「北区ニュースのイメージから、初めての方でも・・という印象があり、気軽に参加をしたが、実際には難しい講義もあった」とあるように、参加者のスキルや動機が様々であったことが伺えます。
  Cグループリーダーの小宮山恵美さんにもお話を伺いました。「参加者の立場が様々で知らない人達の中からリーダーになったので、リーダーとしていかに皆さんのやる気を出すかということは難しかったがとても勉強となった」という感想や「皆が時間を捻出するのは大変なので原則カレッジ以外の日は会議を持たない」ということで進めたそうです。時間がないことを逆手に、1.効率、2.全員の自主的参加を実践したとのこと。ただ、最初はメンバーから「年齢」や「スキル」を理由に「消極的関わり」を話される方もいたそうですが「この講座に参加している以上、人任せでなく自分も一員であることを自覚してもらう」ということをルールとし、このカレッジの講座の仕組みを理解してもらったそうです。
  筆者が受講生として参加したBグループは、実際にイベントを行いました。「介護予防で元気長生き!」という題で、内容は、1.知って得する!健康チェック−生活習慣病について(スモーカライザーを使用した肺の汚れ測定他)、2.生きてきたのは私の人生だから終りも私の人生−自分らしく生きるために自分のお葬式を楽しくプロデュース、3.おいしく食べる健口(けんこう)チェック−歯科衛生士による指導。チラシは区関係の施設に置いただけでしたが、20名もの方が参加をしてくれました。広報の仕方、チラシの作成ルールや会場の確保、関係部署へのお願いなど、実践的な問題を知ることが出来ました。ただ、他グループよりも「テーマ決定」「やり方」などについて遅れていましたので、「研究」ということを深めることに時間が割けなかったように思います。また、研究発表は、メンバーが培ってきたことをまとめきることが出来ませんでした。「全員で」ということの難しさがあったかもしれません。しかし、終了後にメンバーの何人かから「テーマに興味はなかったが実際にやってみると面白かった」という声があり、全員が何らかの役割を持てたこと、楽しくできたことなど「人と人とのつながり」を持つことが出来ました。このことはBグループだけでなく、A、Cのグループからも同様に「楽しかった」「OB・OG会を発足して今後もメンバーとは付き合って行きたいという声が上がっていました。
  カレッジで、すばらしい講師の方々の話を伺い、NPOや団体運営のノウハウやミッションの大切さを学び、更に、人と人とのつながりの大切さを感じ、実際に人の輪が広がったことは大きな収穫だったと思います。前年度の修了生がボランティアとして支えてくれたように、今回の反省点を踏まえ、次年度に生かせるようにして初めて修了となると思います。


 

■□■ 第2期カレッジ講義内容(全12回) ■□■
第1回 開講式「市民活動の基本」
    枝見太朗さん/(財)富士福祉事業団理事長
第2回 NPO基礎編「NPOとは何か」
    山岡義典さん/日本NPOセンター副代表理事
第3回 NPO・ボランティアの組織運営@
    「NPO法人の財務マネジメント」
    赤塚和俊さん/NPO会計税務専門家ネットワーク理事長
第4回 公開講座「音楽との出会い」−わたしの人生−
    湯川れい子さん/音楽評論家、作詞家
第5回 NPO・ボランティアの組織運営A
    「組織運営を学ぶ」
    川北秀人さん/IIHOE代表
第6回 NPO・ボランティアの組織運営B
    「人を動かす“コーチング”」
    小野仁美さん/ICF認定プロフェッショナルコーチ
第7回 NPO・ボランティアの組織運営C
    「会議を上手く運営するには」
    青木将幸さん/青木将幸ファシリテーター事務所
第8回 NPO・ボランティアの組織運営D
    「財源確保の手法を学ぶ」
    渡辺元さん/市民社会創造ファンド運営委員
第9回 公開講座「いますぐ助けて欲しい!」
      −子どもたちのシェルターづくりを通して−
    坪井節子さん/カリヨン子どもセンター理事長
第10回 地域に広がるNPO活動
    「区内の活動団体から学ぶ」
    トライネットワーク(環境)
    きたく子ども劇場(子ども、文化)
    あゆみかん(福祉)
第11回 世界とつながるNPO活動
    「フェアトレード(第3世界との公平な貿易)」
    長坂寿久さん/拓殖大学国際開発学部教授
第12回 共同研究発表会/修了式

 

上記の取材については、北区市民活動推進機構ホームページ上でもご紹介しています。また、写真を多数使用した壁新聞『ぷらざニュース』を作成し、 「北区NPO・ボランティアぷらざ」サロンコーナーに掲示してあります。どうぞ、ご覧下さい。

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2006年5月7日更新版
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