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わくわくドキドキ市民活動 (2007年6月)

 北区内で活動しているボランティア団体を広くご紹介するページです。NPO法人東京都北区市民活動推進機構(愛称KiVo)の広報部メンバーが、直接、活動の現場に伺って取材をしています。今年度は「みにきたWeb(北区市民活動情報サイト)」の利用団体を取材していきます。

城北演劇を観る会

『城北演劇を観る会』は、北区在住・在勤者を中心とした会員制の演劇鑑賞団体です。会員の会費で運営されており、会員が観る舞台公演を「例会」と呼んでいます。事務所は『きたく子ども劇場(昨年ぷらざ通信8月号に掲載)』と共同で借りており、北本通りに面した窓際に二つの団体の事務局の机が並んでいます。


4月10日(火)の夜、王子駅近くの事務所を訪ね、運営委員長の佐藤幸子さんと事務局長の橋本哲男さんにお話を伺いました。運営委員長の佐藤幸子さんと事務局長の橋本哲男さん
「私は以前から親子で子ども劇場の会員で、サークル仲間に誘われて一緒に入会しました。運営委員長になって2年目で、会員全体や全国の他の地域のこと(同じような運営形態をとる鑑賞団体が全国的にあり、連携をとっている)も考えるようになりましたね」と、佐藤さん。一方、橋本さんは、「僕は小学生の頃から家族6人で子ども劇場の例会を観ていて、高校生の頃、親と一緒に入会しました。事務局の仕事は8年前からです。」
  「活動を通して感じることは?」という問いに、佐藤さんが「演劇を観ることで、悩んでいることの解決策を見つけることがよくあります。私よりも年上の方が多いので、人生について学ぶことが多いですから。」橋本さんは「核家族や個人主義が進み、人間関係が希薄になっている状況で、人が集まって同じ目的に向かって活動することは大きなエネルギーを必要とします。人と人との繋がりで活動していること自体が奇跡的だと思うし、そのことに僕は感動します。」とおっしゃっていました。
  また、「これからの課題・目標・夢は?」という問いには、佐藤さんが「文化は、平和でないと成り立ちません。平和であるからこそ演劇を楽しむことができるので、観劇は平和運動の一環だと思っています。最近、そういうことを話すのを嫌がる人が増えていると感じます。若い人にももっと入会してほしいし、そういったことを伝えていきたいです。」と答え、橋本さんは、「会員を増やすことかな。例会の翌日は街がお芝居の話でいっぱいになる…そんなふうになれば、もっともっと豊かな街になるのになぁと思っています。」ということでした。
「はじめの会」の様子  4月18日(水)の夜、北とぴあのさくらホールで第90回目の例会がありました。公演開催に必要な作業は例会担当サークルや運営委員、事務局で行うため、朝9時からの搬入の手伝いにも10名程の会員が集まりました。その後、会員に手渡す会報・チラシの折込作業やコーヒーの準備等を終え、5時30分に例会担当の28サークルが揃い、当日の打ち合わせが始まりました。劇団の方も交えて、受付やアナウンス、公演パンフレット・コーヒーの販売、出演者への花束贈呈など、担当ごとに確認していきます。
例会当日までには、演出家や制作者から作品の概要や魅力を聴く「はじめの会」や、例会開催に必要な作業の担当決めをする「じゅんびの会」に担当サークルの会員が集まり、担当の運営委員や事務局と準備を進めてきています。
開場と同時に、ロビーは会員同士の話し声や笑い声で賑わいます。この日の公演は、クラクラ・プロデュース、中島淳彦脚本・演出による『恥ずかしながらグッドバイ』。昭和50年頃のフィリピンの離島を舞台にして起きる元日本兵、日系人、外務省・厚生省の役人によるコメディーです。会場では頻繁に大きな笑い声が響いたり、出演者の絶妙な演技に拍手が起きたり。そして、残留兵士や日系人の戦中・戦後の苦労話に涙する気配も。4月18日例会の片付けの様子
「他の劇場では舞台と自分しか意識しないけれど、地元のさくらホールで例会を観ると、会員がつくり出す空気を感じるの。舞台は生もので客席もその一部なんです。」と上演前に聞いた佐藤さんの言葉が実感できたひと時でした。
終演後は搬出担当のサークルの方たちが舞台に上がり、セットをばらしてトラックに積み込む劇団の方たちの指示で、作業を手伝っていました。この後、公演後1週間を目安に皆で公演の感想を出し合う「まとめの会」を開き、担当サークルの活動が終わります。
公演を観るだけでなく、こうして何度も会員が集まることで、皆で会を運営しているという実感をもつことができると同時に、他のサークルのメンバーと知り合い、会員同士のネットワークが広がっていくのだと感じます。演劇のある心豊かな暮らし、皆さんも始めてみませんか?
(取材:KiVo広報部 我妻澄江)
 

(1)団体立ち上げの時期・きっかけ

1990年に北とぴあが開館したのをきっかけに、「ホールがあるところに鑑賞会を」という全国演劇鑑賞団体連絡会議の運動方針から、当時板橋演劇鑑賞会の役員であった男性や、東京労演、板橋の会員を中心に、新聞折込やポスティングで集まった会員とともに92年に発足。

(2)活動目的

演劇を鑑賞することを通して会員相互の親睦をはかり、地域文化の発展に役立つことをめざします。(規約第3条)

(3)活動状況

年6回の観劇会の開催とその運営に関わる準備や宣伝活動、イベントの開催。会員が主人公の会であり、全ての運営を会員自身の手で運営している。

(4)会員数・会員構成

北区に在住・在勤の50〜60代の女性を中心に、約700名の会員がいる。

(5)会の運営

毎月1回の運営委員会開催。事前に三役会(正副運営委員長(4名)と事務局長)。また、本会はサークル制の会であり、3名以上のサークルを作るか、既にあるサークルに所属する。各サークルは原則として年に1回、例会を担当し、「はじめの会」「じゅんびの会」「まとめの会」を通じて演劇を楽しむ。
◎入会金:一般・学生1,000円、高校生以下500円
◎月会費:一般2,000円、学生1,500円、高校生以下1,200円。

(6)活動を通して得たもの 演劇を観るだけでなく、その裏側(作品をつくるところ、舞台をつくるところから片付けまで)を観たり、知ったりすることにより多く楽しめる。地域で会員のつながりをもてる。また、市民の力で継続的に観劇会を開催でき、きたく子ども劇場、(財)北区文化振興財団との話し合いから生まれた北とぴあ演劇祭の継続実施なども合わせて考えれば、区の演劇文化の向上に大きく貢献しているといえる。
(7)近日中の参加可能な活動

例会:6月12日(火)6時15分〜『フィガロの結婚』さくらホールにて

(8)会のPR

「あなたも演劇のある生活はじめませんか?」
  いろいろなものの見方が変わってくるし、心が豊かになります。
「少し余裕をもって生きようよ!」
  現実は忙しいし大変なことが多いけれど、観る時だけは物語に身を委ねてみては?

(9)連絡先

TEL&FAX:03-5390-3155
Eメール zyouhoku1141@yahoo.co.jp
HP http://www.green.dti.ne.jp/jyouhoku_engeki/
みにきたWeb http://minikita.kitaku.net/gnkk01/mypage/index.php?gid=G0000017

 

★北区を中心とした市民活動の情報を提供する『みにきたWeb』(下記HPアドレス)を、皆さんも是非一度、ご覧になってください!
  (HPアドレス:http://minikita.kitaku.net/

 

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2007年6月1日更新版
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