北区NPO・ボランティアぷらざ
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現在地:ホーム発行物過去のぷらざ通信2011年11月号>KiVoぴっくあっぷ(2011年11月)

KiVoぴっくあっぷ
  ☆「KiVo(きーぼ)」とは☆
  指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。

「わくわくドキドキ市民活動」は、『みにきたWeb(北区市民活動情報サイト)』登録団体を広くご紹介するページです。今月は、「北区水辺クラブ」のメンバーの方に団体紹介をしていただきます。

北区水辺クラブ

「北区水辺クラブ」は、荒川河川敷にある「北区・子どもの水辺」で、自然環境の調査や維持管理など様々な水辺活動を大人と子どもが一緒に楽しみながら、豊かな水辺環境を育てていくための活動をしています。

●「北区・子どもの水辺」の紹介

 「北区・子どもの水辺」は、荒川赤羽地先のJR東北本線と新荒川大橋に挟まれた河川敷にあり、荒川の本川に沿って下流側に開いた取入れ口を持つ2つの池と、干潟や菖蒲田から構成されています。常に東京湾からの潮の影響を受け、最大で2mの干満差があり、河川の勾配も極めて緩やかであるため、細かい粒子でできた泥が堆積し、干潟やヨシ原ができやすく、潮の影響を受けた魚が生息することなどが特徴となっています。
  2005年4月に開園した後、当会と「北区水辺の会」の2団体が中心となって、毎月の定例活動を継続しています。2007年3月に国土交通省の「水辺の楽校」プロジェクトへの登録を行い、2010年4月には新荒川大橋付近に干潟・菖蒲田ゾーンが拡張され開園しました。

●市民による水辺の維持管理の始まり
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 まず、水辺の維持管理に市民ボランティアの手がなぜ必要なのかを考えてみます。
 (1)泥が堆積しやすいということは、川を流れる様々なゴミも堆積することを意味します。このゴミを日常的に清掃することが必要です。
 (2)河川敷の池・干潟・ヨシ原は、放置すれば陸化し、林へと変化します。昔は洪水や、いわゆる「野焼き」によって、陸化や森林化が阻まれてきました。最近では河川敷が洪水の影響を受けにくくなったため、池の泥の除去や除草によって、河川敷らしい生態系を維持することが必要となっています。
  (3)都市部には様々な外来生物が生息しています。生態系に一旦侵入すると、生息域を広げて本来の生態系を破壊してしまうため、適切な方法で除去する必要があります。
  (4)水辺の自然地は自然体験や環境教育の場として活用されることも重要です。子どもや高齢者などが安全に利用できるように、危険箇所のチェックや見通し確保、定期活動の場や学校のサポート体制などもまた必要です。
  以上のような活動は、河川管理者(荒川下流河川事務所)・自治体(北区)・市民団体の三者が協働しないと推進はできません。そこで、「北区・子どもの水辺」の協働による維持運営を行うことを目指し、2003年10月、関連する町会、小学校、市民団体、区民有志に呼びかけ設立されたのが「北区水辺クラブ」(前身「北区荒川っ子クラブ」)の始まりです。維持運営は現在、当会を含む関連市民団体、小学校、町会などで構成する「北区・子どもの水辺協議会」で調整しながら実施しています。

●現在の主な活動

natsubora 「北区水辺クラブ」は、水辺清掃と環境調査・モニタリング(水質、植物調査)に力を入れています。水辺清掃と水質調査を毎月1回の定例活動時に、植物調査を年数回、ボランティア受入時を中心に実施しています。
 環境調査・モニタリングは、水辺清掃や除草などと違い、自然地を直接維持管理する仕事ではない、地味な活動です。しかし、環境の回復・悪化状況や、生態系の変化をモニタリングすることで、日常の維持管理手法の妥当性や、保全対策の検討を行うことができるのです。また、調査で得られたデータは、自然体験活動での解説や「北区・子どもの水辺」のPRにも役立ちます。
  また、それぞれのスタッフは、子どもの水辺の活動経験を活かして、赤羽自然観察公園や西ヶ原みんなの公園など区内のビオトープボランティア、東日本大震災被災地での泥出しや除草などの災害ボランティアにも参加しています。


●協働による維持運営の継続に向けて

 「北区・子どもの水辺」では、河川管理者・自治体・市民団体の3者が、それぞれの役割分担を担いながら、協働による維持運営を行っています。市民団体は、調査・モニタリングの他、利用サポートや安全管理などのソフト面を担っていますが、市民団体の活動を継続的に支援して頂けるような行政の対応と協働のあり方について、今後とも模索しながら活動を継続していくつもりです。

北区水辺クラブ
事務局長 清水孝彰

※この取材について写真を多数使用した壁新聞『ぷらざNews』をぷらざサロンコーナーに掲示します。ぜひご覧になってください!

北区水辺クラブ

(1)団体立ち上げの時期・きっかけ
「北区・子どもの水辺」(北区赤羽地先、新荒川大橋野球場脇)の整備後の、協働による維持運営を行うことを目指し、2003年10月に前身団体の「北区荒川っ子クラブ」を設立、2008年5月に組織を改組し現在の「北区水辺クラブ」が発足。

(2)活動目的
「北区・子どもの水辺協議会」との連携のもとに、市民自らの手で「北区・子どもの水辺」での自然観察や保全管理等を積極的に推進することにより、安全で良好な自然体験活動を促進することを目的として活動している。

(3)活動状況
毎月第2土曜日10〜12時の間、「北区・子どもの水辺」にて、水辺清掃、水質調査、植物調査などを実施している。

(4)会員数・会員構成
10名。
40〜60代の男性が中心で、赤羽地域の居住者が多い。職業は様々。

(5)会の運営
当会も参画する「北区・子どもの水辺協議会」の運営会議で毎月1回、運営について協議している。

(6)活動を通して得たもの
自然の保全管理の検討に不可欠な貴重なデータ・情報を得ている他、清掃や除草、泥出し等の作業経験も積んでいる。

(7)近日中の参加可能な活動
11月12日(土)10時〜12時 子どもの水辺定例活動 「北区・子どもの水辺」にて

(8)PR
水質や植物の調査結果は「北区・子どもの水辺」の自然の保全管理に役立てています。調査ボランティアを常時募集しています。

(9)連絡先
<みにきたWeb>  http://minikita.kitaku.net/gnkk01/mypage/index.php?gid=G0000063
<E-mail> tshimizu@kdm.jrnet.ne.jp

 

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