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KiVoぴっくあっぷ
  ☆「KiVo(きーぼ)」とは☆
  指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。

「わくわくドキドキ市民活動」は、『みにきたWeb(北区市民活動情報サイト)』登録団体を広くご紹介するページです。今月は、「バリアフリー映画鑑賞推進団体シティ・ライツ」のメンバーの方に団体紹介をしていただきます。

バリアフリー映画鑑賞推進団体シティ・ライツ

member シティ・ライツは目の不自由な方々と共に映画鑑賞を楽しむことのできる環境づくりに取り組んでいるボランティア団体です。
 活動のメインは、映画館にご協力いただき、映写室でボランティアスタッフが行う場面解説の音声ガイドを、FMラジオで聴きながら鑑賞できる「シアター同行鑑賞会」の開催や、音声ガイド勉強会の開催の他、映画情報のサポート活動として、音声ガイドだけでは説明しきれない映画の詳しい解説や、各地のバリアフリー上映情報等をお伝えするメーリングリストの運営も行っています。また、行政や福祉施設・団体から、どうやったらバリアフリー上映会ができるのか?といった相談や、音声ガイドの依頼も増えてきたため、2009年に、バリアフリー上映の様々なノウハウや取り組みを紹介するため、全国バリアフリー上映サポートネットワーク(ABCネット)も作りました。現在は、全国から17団体が加盟。シティ・ライツが事務局を担当し、全国のバリアフリー上映会を加盟団体と協力しながら支援しています。

 

 

●映画のバリアフリー
fmradio

 映画は視覚によるところの大きい芸術です。ですから「見る」ことにバリアがあるのは言うまでもありませんが、映画の面白さは、「見る」ことだけがすべてではありません。ストーリー、音楽、音響、役者の演技など、作品の一部を直に感じながら、見えないことでリンクしない視覚的な情報を、言葉で補うナレーションがあれば、作品が伝える情報100%といわずとも、50%でも60%でも受け取ってもらえるのではないでしょうか?
 私たちは「見えること」を言葉で補いながら、一緒に映画を楽しむ方法を考えてきました。これが「映画音声ガイド」です。まず、字幕スーパーでしか上映されない外国映画については、字幕を読み、重要なセリフの情報を伝えます。それから日本映画と外国映画、共に必要なのは、場面状況の説明ですが、これはテレビドラマに付いている副音声と同じように、セリフの合間や場面転換などでナレーションを挿入します。ただ時や場所、動作を説明するだけではなく、映画的なカメラワークや演出なども分析し、作風を崩さないように表現します。これはより映画を、映画として楽しんでいただく工夫の一つです。言葉の選び方にもとても気を使います。

●音声ガイドのFM送信

 劇場で一緒に映画鑑賞を楽しむため、最初に試みたのはボランティアが隣に座って耳もとでコソコソ解説を行い、一緒に鑑賞する方法でした。しかし、これでは映画を静かに鑑賞したい一般のお客さまに迷惑となってしまいます。そこで導入したのがFM送信システムです。音声ガイドをFMの微弱電波で客席に飛ばすので、FMラジオの周波数をあわせれば、イヤフォンでこの音声ガイドを聴くことができます。
 アメリカでは97年から、このようなシステムを搭載した劇場が存在し、「スター・ウォーズ」や「ハリー・ポッター」などの超話題作が当たり前のようにバリアフリー上映されていましたが、日本では、このような常設映画館はありません。作品によっては、配給会社が音声ガイドや字幕を制作し、劇場公開時にも期間・場所限定でバリアフリー上映が行われることがありますが、このようにバリアフリー化される作品は、障がい者が主人公であったり、盲導犬が出ているなど関係性のある邦画が多く、(最近になってようやく一般的な娯楽作品もバリアフリー化されるようになりましたが)年に5本あるかないかといった状況です。
 映画会社が音声ガイドを付けなかった作品でも、横浜のシネマ・ジャック&ベティや、川崎市アートセンターなどのコミュニティシネマと呼ばれる劇場では、地元のボランティアグループが音声ガイドを付けて、月1回の定期バリアフリー上映会を継続的に実施していますが、まだまだ視覚障がい者にとって映画鑑賞の機会は少ないのが現状です。
 そこで、シティ・ライツは既存の映画館にご協力いただき、団体鑑賞会を企画。音声ガイドのスタッフを映写室に入れていただき、上映中のスクリーンを観ながらその場でライブ実況の音声ガイドを付ける。その声がFMラジオで聴くことのできる「シアター同行鑑賞会」をあちこちの劇場で開催しています。はじめは月1回の開催がやっとでしたが、今ではほぼ毎週末開催している人気のイベントとなっています。今後も、素晴らしい映画との出会いを提供し続けていきたいと思います。

バリアフリー映画鑑賞推進団体シティ・ライツ
代表 平塚 千穂子

バリアフリー映画鑑賞推進団体 シティ・ライツ

(1)団体立ち上げの時期・きっかけ
 2001年4月「映画を観たい」という視覚障がい者の要望を聴き、映画の視覚情報を言葉で補う音声ガイドの研究会を発足。

(2)活動目的
 映画鑑賞のバリアフリー環境をつくり、感動を共にすること。

(3)活動状況
 都内・近郊 映画館・公共ホールなど
 月平均5回ほど、上映会や鑑賞会等のイベントを開催。

(4)会員数・会員構成
 会員200名(うち、半数は視覚障がい者)
 ボランティア登録者数170名
 (性別・年代・居住地域・職業、多種多様)

(5)会の運営
 役員会 不定期開催
 年会費 正会員:3000円
 賛助会員:一口1000円〜

(6)活動を通して得たもの
 視覚障がい者と共に音声ガイドを作ったり、イベントをつくることを通じて、映画をより広く、深く味わうことができる。

(7)近日中の参加可能な活動
 当団体のイベントスケジュール(ブログ)に掲載しているイベント、ボランティア募集情報をご覧下さい。
 http://citylights.halfmoon.jp/katsudou/

(8)PR
 “ボランティア”と構えずに、映画サークルに参加するような感覚で、遊びに来て下さい。

(9)連絡先
 <HP>   http://www.ne.jp/asahi/city/lights/
 <E-mail>mail@citylights01.org

※この取材について写真を多数使用した壁新聞『ぷらざNews』をぷらざサロンコーナーに掲示します。ぜひご覧になってください!

この団体も登録しています。

<みにきたWeb> 北区市民活動情報サイト http://minikita.kitaku.net/  ぷらざで登録を受け付けています。

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