KiVoぴっくあっぷ「第19期 傾聴ボランティア講座」

「KiVo(きーぼ)」とは

指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。

今月は、2024年9月から10月にかけて全6回開講した、第19期傾聴ボランティア講座の様子をお伝えします。

第19期 傾聴ボランティア講座

傾聴ボランティア講座とは?

傾聴とは、相手を理解し、相手の心に寄り添う聴き方をすることにより、信頼関係を築くことを目指しているもので、コミュニケーションをはかる上でも重要な技法のひとつです。

傾聴ボランティア講座は、(1)傾聴について学び、必要なコミュニケーション力を身につけること、(2)学んだ技能を活かし、地域で活動する傾聴ボランティアを養成することの2つを目的に2008年度より実施を重ね、2024年度に19期目を迎えました。

今回は、第19期傾聴ボランティア講座についてご紹介します。

第19期傾聴ボランティア講座について

9月25日から10月30日までの毎週水曜日、午後1時30分~3時30分の2時間で、第19期傾聴ボランティア講座を全6回にわたって開講し、21名が受講しました。

講師:川島義高さん(明治大学 文学部 心理社会学科 臨床心理学専攻准教授 )

第1回から第5回は、川島義高さんを講師にお迎えし、傾聴の基礎知識、技法、セルフケアなど今後の活動に向けてご講演いただきました。

各回、講座の前半に座学で傾聴についての解説があり、後半に参加者同士が向かい合い、傾聴し合うロールプレイを行いました。講座で学んだことを実践し、より深い学びに繋がりました。

ロールプレイを実践する受講生

座学の中で、動画を見ながら話を聴く人の態度や表情の大切さについて学ぶ機会もありました。挨拶をしない、冷たい表情で接する、一方的に話をしてしまうなど、望ましくない例を見た後に、人との接し方や声のかけ方について、注意すべき点を学びました。

ロールプレイを中心に学ぶ回では、3人1組で、傾聴する人、話す人、傾聴している様子を第三者として確認する人に分かれ、お互いに気づいた点を共有しました。傾聴を行う際に、温かみのある雰囲気を作るために必要な「笑顔のレッスン」なども行い、参加者一人一人が体験しながら学ぶことができました。

第6回はぷらざ職員が講師を務め、講座修了後の活動に役立つよう、ボランティア活動の注意点、既に活動している傾聴ボランティア団体の紹介やボランティア活動先の見つけ方などを話しました。

川島さんの講義の様子

講座修了後の活動について

第6回の講座修了後、有志の方々が集まり、今後の活動について話し合う場を持ちました。今回の講座で学んだことを活かし、思いを途切れさせないよう、今後も話し合いを継続していくことになりました。ぷらざでは、講座修了後も受講生がスムーズに傾聴ボランティア活動に取り組めるよう、継続してサポートしていきます。

これまで第1期から第18期までの修了生を中心に傾聴ボランティア活動団体が立ち上がり、現在、13団体が活動されています。各団体の詳しい情報については、みにきたWeb(https://minikita.genki365.net/)でご確認ください。

また、毎月1回、ぷらざ交流コーナーにて、傾聴ボランティア有志の方による「傾聴ボランティア情報交換の場・つなgo」会も開催されています。団体所属の有無にかかわらず、「傾聴ボランティアを通じて地域貢献」という共通の思いを抱いた皆さんが、活動に役立つ情報収集の場として参加されています。

2月21日(金)、2月26日(水)には、傾聴講演会『「相手の心に寄り添う話の聴き方」を一緒に学びませんか?』を実施します(詳細は8ページ参照)。傾聴ボランティアに興味のある方、これからボランティア活動をやってみたい方、ぜひご参加お待ちしております。

第19期傾聴ボランティア講座

受講者アンケート(抜粋、原文のまま)

  • 傾聴における共感の重要性、同情と共感の違い、共感の難しさを改めて学ぶことができた。今日学んだことを自分自身のものとするには訓練および実践を重ねていくことが必要と感じた。そのため、次回以降のトレーニングでより深めることができればと思う。
  • ロールプレイを通じて傾聴について前回より理解を深められた気がします。相手をほめる事が、自分に返ってくるというのが印象的でした。
  • 具体的な傾聴するトレーニングを通して、学ぶことが出来てとても有意義でした。良い例と悪い例について、認識できた点とても良かったです。
  • ロールプレイは楽しく進められましたが、ただ話を聴いてうなづくだけでなく、話を引き出すのは案外、難しい事だと感じました。相手の方に寄り添って、話を聴く事も大事だと思いました。
  • 温かみのある雰囲気は日常生活においても大切な事でその状態は生活全般がより良い方向になっていくと思います。ロールプレー楽しかったです。
  • 川島先生ありがとうございました。これからどのようにボランティア活動をしていくのか考えていきたいと思います。
  • すでにボランティアをされている方達の話が聞けてよかった。無理せず活動できることが長く続けるコツとのこと、自分も無理せずやっていけるといいかなと思っています。

北区NPO・ボランティアぷらざでは、皆さまがボランティア活動を進めるうえで役立つ、様々な講座を開催しております。今後の講座につきましては、ぷらざ通信やぷらざHPなどをご覧ください。ご参加をお待ちしております。
(北区NPO・ボランティアぷらざ事務局)