カルタを通じて、「北区」のことを知ろう!!

 「子供達 元気に遊ぶ 稲荷公園。」「近代日本経済の 基礎を築いた 渋沢栄一。」
こちらは、北区在住の荒木光穂さんが作製された「北区『我が街』編(十条界隈)(以下、我が街編)」、「北区『歴史・史跡』編(以下、歴史・史跡編)」カルタの読み札です。
 我が街編は、荒木さんが読み札、絵札どちらも作製されました。歴史・史跡編は、荒木光穂さんのお知り合いである祢津三徳(ねづみつよし)さんが資料提供・指導を行い、荒木さんと共同で、作製されました。
 今回、カルタを作製された想いや過程を、ぷらざ職員が荒木さんにインタビューをしました。

荒木 光穂さん

Q.カルタを作られたきっかけを教えてください。

A.私は、中学3年まで群馬県高崎市で過ごしました。群馬県には県内の名所旧跡や歴史上の人物を紹介する「上毛カルタ」という郷土カルタがあり、子ども時代を群馬県で過ごした人は、カルタの読み札をほぼ暗記するほど、地域に根付いています。このような郷土カルタが北区にあったら、楽しみながら郷土のことを知ることができ、大人になっても思い出すことができるのではないか、と考えました。また、私は絵を描くことが好きなので、何か地域のために役立つことができればと思ったこと、そして、中十条に住み始めて13年経ちますが、北区のことをもっと知りたいと思ったこと、これらがきっかけとなりました。
 自分のペースで作っていたため、カルタの作製には6年ほど掛かってしまいましたが、無事に完成しました。

Q.主にどのような世代の方に遊んでもらいたいですか。

A.小学生の皆さんには、少し難しいかもしれませんが、絵札を見ながら北区のことを知ってほしいです。また、北区に長くお住まいの方々にとって、地域のことを思い出す機会になれば嬉しいです。

Q.カルタを作られる中で、難しかったことはありますか?

A.読み札を先に進めたため、絵札でどのように表現すればよいか、悩んだものもありました。例えば、「ウソも方便 上手につかって かしこく生きよう!」については、嘘をつくことは悪いという面と、時と場合により嘘も必要である、という面の二つを一枚の絵で表す必要があり、口笛を吹きながらクールに対応している姿で表現しました。

Q.歴史・史跡編で、資料提供・指導くださった祢津さんとは、どのような繋がりがあったのか、教えてください。

A.町会の老人会で発行しているお便りがあり、その中に毎回、祢津さんのエッセイが載っていました。エッセイを読むと祢津さんのお人柄を知ることができ、ぜひお会いしたいと思い、元町会長さんを通じて、知り合うことになりました。
 私が作ったカルタをお見せし、お力を借りたいとお願いしたところ、祢津さんが感心され、快く引き受けてくださいました。
 また、祢津さんから、北区の地名や歴史を印したカルタを作りたいと提案があり、歴史・史跡編が作られるきっかけとなりました。祢津さんからは多くの知識や経験をカルタに活かしていただきました。他にも、私が通っているサロンの仲間たちなど多くの方のご協力があり、カルタを作製することができました。

荒木さんからぷらざ通信読者の皆さまへ

 今は皆さんの感想を聞くことが楽しみです。カルタが皆さんへ広く知っていただけたら、さまざまな感想が寄せられると思います。それは、良いことばかりではなく、批判のようなものもあるかもしれませんが、感じたことをありのまま教えてもらえたら嬉しいです。

北区NPO・ボランティアぷらざより

 今回、荒木さんは、ご自身の好きなことを活かし、子どもから高齢者まで、多くの人に遊んでもらい、地域のことを知ってもらいたいという想いで、多くの人たちと繋がりを持ちながらカルタを作製されました。
 自分の趣味や特技などを活かし、地域や多くの人のために活動することもボランティアにあたります。皆さんも、ご自身の趣味、特技を活かしてボランティア活動をしてみませんか。お気軽に北区NPO・ボランティアぷらざにご相談ください。

<カルタの貸出について>

 荒木さんが作製された我が街編、歴史・史跡編のカルタは、地域づくり・ボランティア推進事業の一環として北区NPO・ボランティアぷらざが印刷協力し、区立小学校全33校にお送りしました。
 北区NPO・ボランティアぷらざに貸出用カルタを4セット用意しているので、ご利用希望の方(個人・団体・企業問わず)は、お気軽にお問合せください。
 なお、「北区『歴史・史跡』編」は、読み札のみです。
※数に限りがあるため、お問合せいただいても、すぐにお貸出できない場合があります。ご了承ください。

申込・問合せ先

北区NPO・ボランティアぷらざ
TEL 03-5390-1771
メール plaza@kitaku-vplaza.tokyo.jp