KiVoぴっくあっぷ わくわくドキドキ市民活動「北区社会福祉士会」

「KiVo(きーぼ)」とは

指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。

「わくわくドキドキ市民活動」は、『みにきたWeb(北区市民活動情報サイト)』登録団体を広くご紹介するページです。
今月は、「北区社会福祉士会」のメンバーの方に団体紹介をしていただきます。

北区社会福祉士会

◆北区社会福祉士会とは

 1999年12月に東京社会福祉士会の地区会として発足しました。ちょうど介護保険制度や成年後見制度が施行される前年になります。北区で社会福祉士の職能団体としての活動を模索し、初めは少数の集まりでしたが、毎月の活動を定例化して徐々にメンバーの参加が増えていきました。現在に至る活動のテーマ「社会的排除をなくすため」というキーワードは初期から出ていました。参加メンバーの勤務先は保育園や子ども支援、社会福祉協議会、高齢者支援分野、スクールソーシャルワーカー、行政、障害者支援分野、成年後見人、医療機関や生活困窮者支援、福祉分野以外の会社員など多岐にわたります。定例会では講師を招いたりメンバー自ら講師になって学びあい、北区という地域で生活するなかでの課題や地域の福祉課題を共有しています。仕事上や子育ての悩み相談をして、活力をもらって家庭や仕事に戻っていくことができています。コロナ禍を経て振り返ると、一時期のオンライン開催も方法としては良かったですが、現在では対面で集まることの重要性を噛みしめています。

定例会の様子

◆現在の活動

 毎年度、テーマをもって活動しています。2023年度はシンポジウム開催や提言を目標に北区の地域福祉課題(地域生活課題)を重点的に学びました。2024年度は罪を犯した人が再び社会の一員として生活に戻る「立ち直りを支援する活動」を学びました。刑務官、保護観察所、保護司の方々からお話を伺い、府中刑務所の文化祭や府中刑務所で見学・研修をしました。携わったことのない分野を深め、従事している分野を振り返るきっかけになっています。2025年度は「東京社会福祉士会 立ち直りを支える地域支援ネットワークづくり事業」の実施、地域で活動している団体との連携に力を入れていきます。それぞれの興味や関心のある分野が北区社会福祉士会の活動を形作っています。
(北区社会福祉士会 広報 廣川献一)

2025年度総会 記念写真

◆フィールドワークの思い出

 2016年11月、私たちは草津の国立ハンセン病療養所 栗生楽泉園(くりうらくせんえん)を訪れました。北区でハンセン病療養所に強制隔離された元患者の人権問題について活動している「風を紡ぐ会」との合同企画で、主な目的は自治会会長 藤田三四郎さん(当時90歳、2020年に他界)にお会いすることと、重監房資料館に行くことでした。藤田さんは明快な話し方と裏表のない暖かい雰囲気で私たちを迎えてくださいました。藤田さんが煮たという、500円玉よりも大きな花豆を山ほど頂き、しっかり味が染みて歓迎の気持ちを証明してくれているような味がして嬉しかったことを覚えています。栗生楽泉園には「重監房」という懲罰施設が1938(昭和13)年から1947(昭和22)年まで存在しており、現在では重監房資料館として復元されています。日中でも光が入らない暖房のない部屋で草津の極寒のなか23名が亡くなりました。語り部として藤田さんの話を聴き、人権蹂躙を知っていても不可思議に思わずに黙認をするような社会に気づかされました。栗生楽泉園のソーシャルワーカー小林さんは「(ハンセン病回復者の方々が)園を退所できる社会をつくっていくことがソーシャルワーカーの一つの役割」と言っていたことが印象的でした。人権や社会についての志を同じくしている仲間と草津を訪れたことは良い思い出になっています。(HK)

2016年11月 草津栗生楽泉園スタディツアー

北区社会福祉士会

(1)設立
介護保険制度や成年後見制度が施行される前年、1999年12月に東京社会福祉士会の地区会として発足しました。

(2)活動目的
社会的排除をなくすためにソーシャルインクルージョン(社会的包摂)を目指し、地域包括ケアを実践するために北区の地域生活課題を学び、意見表明や提言を行っていく団体です。

(3)活動状況
定例会:毎月第4木曜日午後7時~9時に、北とぴあ4階北区NPO・ボランティアぷらざにて開催しています。その他、毎年、フィールドワークや外部研修を企画・開催しています。

(4)会員数
北区在住・在勤の社会福祉士で構成され、障害分野、子ども支援、高齢者支援や医療機関、成年後見人、生活困窮者支援や行政など多岐にわたる分野で課題解決に努めています。

(5)会の運営
会長1名、副会長2名、会計、事務局4名で、コンプライアンス、企画、広報担当がいます。

(6)活動を通して得る(得た)もの
同じ資格をもって活動している仲間に出会える。興味や関心のある分野を学んで仕事やプライベートに還元していけるところ。

(7)近日中の参加可能な活動
次回の定例会は、8月28日(木)午後7時~9時です。ご不明な点はお気軽にお問合せください。

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みんなで相談しながら作っている集まりです。今年度は「東京社会福祉士会 立ち直りを支える地域支援ネットワークづくり事業」や他団体との連携に力を入れています。

(9)連絡先
ホームページ https://minikita.genki365.net/G0000282/
メール kita@syahuku.net


※この記事の壁新聞『ぷらざNews』をぷらざサロンコーナーに掲示します。ぜひご覧になってください!

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