「KiVo(きーぼ)」とは
指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。
今月は、2月19日に開催した協働担い手づくり研修についてお伝えします。
協働担い手づくり研修とは
「協働」とは、「同じ目的のために、協力して働くこと」(「大辞泉」)を意味します。北区では、区と区民とが一体となってまちづくりを進める「協働地域づくり推進事業」が行われており、区と市民活動団体がそれぞれの特徴を活かし、地域の抱えるさまざまな課題の解決に取り組んでいます。
北区NPO・ボランティアぷらざが開催する「協働担い手づくり研修」は、区との協働を進めたいと考えている市民活動団体や、協働について知りたいという方にむけて、協働とは何か、協働を進める上でのコツ、協働事業への応募書類を書く際のポイントなどをこれまで取り上げてきました。2月19日(水)に開催した本研修では、Code for Fuchu 代表 小林広和氏を講師にお迎えし、地域での活動に踏み出したい方や仲間と出会う場づくりについて関心のある方に向けて、「仲間と出会う場づくりのコツ」についてお話をしていただきました。
仲間と出会う場づくりのコツ
地域活動を10年以上続けている小林氏が地域活動を始めたきっかけや団体の歩みを例に挙げながら、仲間と出会う場づくりのコツとして4つのポイントをご紹介くださいました。
コツその1:「研修やイベントなど、仲間づくりの場に参加すること」
参加者として気づきを得ることはもちろん、団体・イベントの運営がどのように行われているのかなど、主催者側の視点からも学ぶこともできる。
コツその2:「自身について発信すること」
小林氏ご自身が地域デビューを考えた際、自身について周囲に発信したところ、関連するイベントの情報が得られ、その後の活動につながった、というご経験から、興味、やりたいことなど、自身について発信することにより、自身だけでは得られない情報や人脈の獲得につながる。
コツその3:「まずは始めてみること」
団体発足やイベント開催などは、完璧な状態を追い求めすぎると、初めの一歩がなかなか踏み出せないため、まずは始めてみることが大事。動き出して初めてわかることや改善点が見つかることも多い。
コツその4:「考えが異なる方にも興味を持って関わること」
小林氏の団体Code for Fuchuが開催したイベントには、地域住民、学生、企業や行政など、多様な人たちが集まっていた。お互いの違いを尊重し、相手に興味を持って接することにより、たくさんの仲間たちと、共に考え、共につくる場づくりが可能となる。

講義の後、参加者はグループに分かれ、小林氏への質問や講義に対する感想を付箋に書き、お互いに共有しました。共有することにより、参加者同士での振り返りや新たな気づきが得られ、参加者間でのコミュニケーションのきっかけにもなりました。その後、各グループで出た質問を全体共有し、小林氏がわかりやすく回答くださいました。参加者は、大きくうなずきながらメモを取っていました。
研修全体を通じ、参加者と対話をしながら進められたため、参加者が自分事として考えながら受講できたことに加え、参加者同士がお互いを知る機会にもなり、研修後には、参加者同士のつながりも生まれていました。また、研修で席を並べたことがきっかけで、ある市民活動団体の定例会の見学につながり、意見交換をされたケースもありました。今後、このようなつながりが次の一歩へと進み、協働する場づくりが生まれることを願ってやみません。

参加者アンケート(一部抜粋、原文ママ)
講師の小林氏は、研修への参加動機や実際の活動状況を参加者に聞きながら、研修を進めてくださったので、参加者の方々から寄せられたアンケートでは、満足度が高い結果となりました。
◇このところ今の活動のモチベーションが下がってきていたが少し見方を変へてやってみようと思った
◇2時間あっという間でした ありがとうございました。又、もっと掘り下げたエピソードを具体的にたくさん、きいてみたいです
◇今日学んだことを活かして、もっと色々な場を活用していこうと思いました。
◇とても勉強になりました。登録して1年間、集まりや稼働のない他のメンバーとの顔合わせの機会があったらいいのにな~と今日の回を通じてずっと思っていました。
◇今後もこのような研修に参加して担い手に成長していきたい
◇貴重な学びの機会をありがとうございます。遅い時間までお疲れ様です。また期待しています。
北区との協働事業
北区では、区と市民活動団体で行う協働事業として、(1)地域のさまざまな課題を、NPOやボランティア団体などと区が協働して解決する「北区政策提案協働事業」、(2)まちづくりのための新しい担い手の裾野を広げることを目的に、NPOやボランティア団体などが主体となって行う事業に対して助成する「北区地域づくり応援団事業」を実施しています。北区NPO・ボランティアぷらざは、申請についての相談窓口であり、また、毎年6月に、「北区政策提案協働事業」申請希望者に向けて、申請時のポイントや協働について学ぶ研修を開催しています。北区の協働事業については、北区地域振興部地域振興課地域振興係ホームページ(https://www.city.kita.lg.jp/living/community/1018231/index.html)をご覧ください。
北区NPO・ボランティアぷらざでは、皆さんがボランティア活動を進めるうえで役立つ講座を開催しております。今後の講座につきましては、ぷらざ通信や北区ニュースをご覧ください。皆さんのご参加をお待ちしています。
(北区NPO・ボランティアぷらざ事務局)